ドイツアザミ |
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【ドイツアザミについて】 |
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ドイツアザミは、学名でもお分かりのように日本に野生しているノアザミの園芸種のことです。切花によく利用されますが、花壇でも楽しめます。 なお、ノアザミは、アザミ属の中でもっとも普通に見られる宿根草で、北海道を除く各地に自生しています。アザミ属のものは、そのほとんどが秋に開花しますが、本種だけが春に開花します。 ところで、アザミ属の中に、単にアザミという標準和名を持つ種はありません。「あざみの歌」は、長野県下諏訪町の八島ヶ原湿原に咲いているアザミを見て作詞家の横井弘さんが作詞したものと言われていますが、それはどの種類のアザミだったんでしょうか。 ちなみに、ドイツとは関係ないこの花が何故ドイツアザミと呼ばれるようになったのか、よくわかりませんでしたが、大正時代に園芸商がこの花を売り出すとき、その新しさを強調するために、「ドイツ」という言葉を付けたのが始まりのようです。 【栽培メモ】 秋播きで苗を育てて庭植えにしたところ、春に花はそこそこ咲きました。ただし、高温多湿にやや弱いのか夏に枯れてしまう場合が多く、なかなか思うように宿根することができません。 昨今の温暖化の影響を考えれば、関東以西の温暖地では、春まき二年草の扱いをすべきかと思われます。 上の写真は、春先にホームセンターで苗を買って花壇に植えつけたものですが、苗が大きかったので後の成長が早く、よく咲いてくれました。 |
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【ドイツアザミの概要】 |
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草丈 草丈は60p〜1mほどになりますが、切り花用の高性種は1.5mほどになるものもあります。 花 花径は3〜7pほどで、花色は一般には赤花がほとんどですが、ピンクや白もあります。 耐寒性・耐暑性
高温多湿にやや弱いので温暖地では花が咲いた後、夏に枯れてしまう場合がよくあります。寒さには強く、定植が遅くなったとき以外は霜よけの必要はありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 タネから育てる場合:(温暖地では)やや難しい 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Cirsium japonicum 学名の説明 Cirsium・・・・・ギリシャの植物名 cirsion に由来しています。 japonicum・・・・・「日本の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 春先に充実した苗を植え付けるとよく咲いてくれます。 ※ タネを播いた直後に水やりをすると発芽率が落ちます。 タネまき 秋播きの場合は、9月中旬〜10月に播きます。霜の降りるまでに十分に根を張らすことが大切ですので、播く時期が遅くならないようにします。春播きの場合は、3月下旬〜4月に播きます。 箱播きし、覆土は5mm程度にします。タネを播いた直後に水やりをするとタネが急激に吸水して発芽が悪くなりますので、やや湿らせた用土に播いて、翌日に水やりをします。 発芽後、本葉が3〜4枚のころにポットに植え替えて、苗を育てます。 植え付け タネから播いた場合は、本葉が6〜7枚になったら花壇やプランターなどに定植します。また、園芸店やホームセンターなどでは、春にポット苗が出ていることがありますので、これを買って植えつけます。 関東以西の温暖地の場合、春播きにしたときは、ポットのまま涼しいところで夏を越し、秋に定植した方が結果がよいと思われます。 花壇に植える場合は、植えつけの苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を1u当たり50gほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 25〜30pほどの株間を取ります。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、土質は選びませんが、水はけと日当たりのよいところに植えつけます。 ただし、耐暑性がやや弱いので、温暖地の場合は、半日陰になるようなところが適しています。一年草(二年草)と割り切れば、日当たりのよいところでも、差し支えありません。 鉢やプランターに植えた場合も、秋から春は日当たりのよいところに、夏場は半日陰になるところに置きます。 日常の管理 春に、一度摘芯して、枝数を多くします。 草丈が伸びてくると倒れやすくなりますので、株が傾いてきたら支柱を立てます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。 肥料 花壇に植える場合は、植えつけ時にリン酸とカリ肥料を元肥として与える程度でよく、やせ地以外はチッソ肥料は控えめにします。チッソ肥料を与えすぎると、徒長して倒伏しやすくなります。 鉢やプランターの場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を与え、暖かくなったら液肥を月2〜3回与えます。 病気・害虫 ほとんどありませんが、アブラムシを見つけたら早めに駆除します。また、ウドンコ病が発生することがあります。 |
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