ツクシカラマツ(筑紫唐松)

ツクシカラマツの花
写真 ツクシカラマツ
撮影時期 2017.6.3
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キンポウゲ科
カラマツソウ属

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

不明

用途

鉢植え

花期

5〜6月

【ツクシカラマツについて】

ツクシカラマツ(筑紫唐松)は、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草です。ツクシと名前が付いていますが、筑紫地方には自生がなく、対馬列島から済州島に分布するムラサキカラマツと屋久島に自生するヤクシマカラマツとの交配種と言われています。種小名は、九州の原産を意味するものですが、十分に確認できずに命名したものかもわかりません。

カラマツソウと比較すると非常に小型ですので、鉢や小型のプランターで栽培するのに向いています。カラマツソウの仲間には耐暑性が弱いものもありますが、本種は比較的耐暑性があり、丈夫で育てやすく、写真のように美しい花が咲きます。

【栽培メモ】

小型のプランターでに植えて、夏場は風がよく通り午後には日陰になるところに置いて育ててみましたが、高温多湿で枯れることもなく、初夏に、とてもよく咲いてくれました。

【ツクシカラマツの概要】

ツクシカラマツの花

草丈

10〜15pほどの小型の多年草です。

花径1p足らずの淡い桃紫色の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

涼しい環境に置けば温暖地でも夏を乗り切ることができますので、比較的耐暑性があると言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Thalictrum kiusianum

学名の説明

Thalictrum・・・・・ギリシャ語で thaliktron(緑の草)に由来するギリシャの植物名が語源です。

kiusianum・・・・・「九州の」

【主な種類と品種】

カラマツソウの仲間では、ヨーロッパ原産のキバナカラマツソウも栽培しやすいと言えます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏場は、午前中少し日の当たるようなところ、若しくは、明るい日陰に置かないと夏越しが厳しくなります。

植え付け

5月〜6頃に園芸店やホームセンターなどで開花株が売られていることがありますので、これを購入するか、もしくは種苗会社のカタログやネットを通じて入手し、育てていきます。

カラマツソウ属の中では、ごく小型の種類ですので、庭植えにすると他の植物に負けてしまいやすいですし、季節によって栽培環境の変えられる鉢植えでの栽培に適しています。

植えられている鉢が小さすぎる場合は、根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢や小型のプランターに植え替えます。

鉢植えの用土

鹿沼土と赤玉土を等量に混ぜた用土など、水はけのよい用土を使います。

置き場所

ツクシカラマツの花

秋と春は日当たりのよいところで管理します。

植え替え

毎年、若しくは2年に1回は植え替えます。時期は、早春か秋に行います。植え替えを怠ると水はけが悪となり、根腐れしやすくなります。

日常の管理

鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

夏の管理

比較的耐暑性があるとはいえ、夏場は、午前中少し日の当たるようなところ、若しくは、明るい日陰に置かないと夏越しが厳しくなります。

冬の管理

葉を落としますが、耐寒性がありますので、戸外で冬を越します。

ふやし方

植え替えの時に株分けで増やすことができます。

肥料

春と秋に置肥をするか、2週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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