ツキヌキニンドウ

ツキヌキニンドウの花
写真 ツキヌキニンドウ
撮影時期 2002.4.27
撮影場所 とっとり花回廊にて

科名・属名

スイカズラ科
スイカズラ属

園芸分類

半常緑つる性低木

別名

(特にありません)

原産地

北米

用途

庭植え

花期

5〜9月

【ツキヌキニンドウについて】

ツキヌキニンドウはスイカズラ属の仲間で、漢字で書くと「突抜忍冬」となります。スイカズラ(Lonicera japonica)は東北地方以南の山野に自生しているのに対して、こちらは北米原産で、日本には明治時代に入ってきています。学名の種小名は「常緑の」いう意味ですが、半常緑で、冬でもすっかりを落とすということはありません。

なお、この属のハニーサックル((Lonicera periclymenum )には甘い香りがありますが、ツキヌキニンドウには香りがありません。

蛇足ですが、ツキヌキニンドウの「ツキヌキ」は、葉が楕円形になっており、その中から花梗が突き抜けたように見えるところからきています。また、ニンドウ(忍冬)とは、冬でも落葉しないスイカズラのことです。

【栽培メモ】

庭植えにしていますが、丈夫でよく育っています。耐寒性が強く、12月になっても花を付けていることがあります。

【ツキヌキニンドウの概要】

ツキヌキニンドウの花

樹高

つる性でよく伸びます。半常緑ですが、寒さの厳しいところでは冬に落葉します。葉が楕円形の特徴ある形をしています。

筒状の花を咲かせます。赤色の花を花をよく見かけますが橙色もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性ともつよく、育てやすい植物です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Lonicera sempervirens

学名の説明

Lonicera・・・・・16世紀のドイツの植物採取家 A.Lonitzer への献名

sempervirens・・・・・「常緑の」

【主な種類と品種】

ロニセラは、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ ツルが伸びるにしたがって、枝を誘引をしていきます。

植え付け

ツルがよく伸びますので、庭植えにしてアーチやフェンスに絡ませて栽培しますが、大型の鉢を使えば、アンドン仕立てにして栽培できます。

植え付けは、3〜4月ごろが適期ですが、ポットや鉢に植えられている場合は、遅くならなければ秋に植えても差し支えはありません。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えで育てる場合は、アンドン仕立てにして、だんだんと鉢を大きくしていきます。

ツキヌキニンドウの花

鉢植えの用土

丈夫ですので、さほど用土は選びませんが、赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。夏場は、できれば半日陰に置いて鉢が乾きすぎるのを防ぐようにします。

植え替え

鉢植えの場合は、鉢が小さいときは毎年、大きめの鉢やプランターに植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し多めに古い土を落として植え替えます。

日常の管理

ツルが伸びるにしたがって、枝を誘引をしていきます。

剪定

混みあった枝や不要な枝を切り詰めます。

冬の管理

耐寒性がありますので、鉢植えも戸外で冬を越します。

ふやし方

挿し木でふやします。7月ごろに鹿沼土などに挿します。

肥料

春先と花後に緩効性の化成肥料を施します。鉢植えの場合は、生育期の春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にありません。

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