ツルハナシノブ |
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【ツルハナシノブについて】 |
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ツルハナシノブは、北アメリカ原産のハナシノブ科クサキョウチクトウ属の宿根草です。同じ属で、通常、宿根フロックスと呼ばれるパニキュラータ(P. paniculata)と異なり、這性で横に広がっていきます。 また、この属には這性の宿根草が外にもありますが、ツルハナシノブと呼ばれるのは本種(P. stolonifera)を指す場合が一般的です。蛇足ですが、「ハナシノブ」という和名がついているものの、ツル性のハナシノブ(Polemonium kiushianum)ということではありません。 ツルハナシノブは耐暑性はそれほど強くありませんが、一工夫すれば関東以西の温暖地でも夏越しはそれほど難しくなく、開花時期になると写真のように花が一面に咲きますので、魅力のある宿根草と言えます。 【栽培メモ】 水はけのよい用土に植えて、夏は半日陰の涼しいところに置いていますが、それほど傷むことなく夏を越しています。 以前に、一日中、日の当たる庭に植えたことがありますが、これは環境が厳しすぎたようです。 |
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【ツルハナシノブの概要】 |
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草丈 地を這うように横に広がっていきます。 花 地際から10pほどの花茎が伸びて花が咲きます。ひとつの花茎に2pほどの花が5〜6個集まって咲くため、草姿から想像するより、はるかに美しい花を咲かせます。 花色は、淡いブルーの涼しげな色の他に、濃いブルーやピンクの花色があります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性が強く、耐暑性も比較的あります。もっとも、温暖地の場合、夏は涼しい環境に置く必要があります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Phlox stolonifera 学名の説明 Phlox・・・・・・ギリシャ語の phlogos(炎)が語源です。 stolonifera・・・・・「匍匐(ほふく)茎のある」 |
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【主な種類と品種】 |
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淡いブルー、ピンクの2種類が園芸店やホームセンターなどで売られています。また、それ以外に、おぎはら植物園のカタログには、青紫の花が咲く‘シアウッドパープル’(写真:上の2枚)という品種が出ていました。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 比較的耐暑性があるものの、夏は涼しいところで育てます。 植え付け 花壇に植えても、プランターに植えても楽しめます。ただし、比較的耐暑性があるとは言え、関東以西の温暖地では、季節に応じて栽培環境の変えられるプランターでの栽培が適していると言えます。 プランターに植える場合は、株が横に広がりますので、標準的なプランターよりも径が大きくて底の浅いボールプランターが適しています。 通常は、春に花の咲いた苗が売られていますので、これを買ってきて植え付けます。ポット苗のことが多いですが、この場合はできるだけ早く花壇やプランターに植えつけます。 花壇に植えるときは、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 水はけのよい用土を使います。赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を7対3程度に混ぜたものにパーライトを1割ほど加えたものなどが一例です。 株間 25〜30cmほどにします。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、温暖地であれば、秋から春は日当たりがよくてもかまいませんが、夏場は半日陰になるようなところ、例えば落葉樹の下などが適しています。少なくても、夏の西日が当たるようなところは避けた方が安全です。 鉢やプランターで育てる場合も、夏場は半日陰若しくは午前中少し日が当たるようなところに置いて、夏の暑さと鉢が乾きすぎるのを防ぎます。 植え替え 花壇に植えている場合は、3〜4年ほどすると株が弱ってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。 プランターに植えた場合も、2年に1回を目安に株分けして植え替えます。 日常の管理 伸びすぎた茎を切り戻す程度で、それほど手間はかかりません。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。 鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。 ふやし方 株分けで増やします。また、伸びた茎を土の中に埋めておくとそこから根を出しますので、この部分を掘り取って増やすことができます。 肥料 花壇に植えている場合は、春と秋に緩効性の肥料を与える程度にします。 鉢やプランターに植える場合は、植え付け時の元肥のほかに、春と秋に緩効性の固形肥料を与えます。 病気・害虫 ウドンコ病に注意する必要があります。ただし、あまり深刻な被害を受けたことはありません。 |
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