ツワブキ

ツワブキの花
写真 オオツワブキ
撮影時期 2017.11.16
栽培状況 庭植え

科名・属名

キク科
ツワブキ属

園芸分類

宿根草

別名

イシブキ

原産地

本州の関東以西、四国、九州

用途

庭植え、鉢植え

花期

10〜11月

【ツワブキについて】

ツワブキは、日本及び中国の原産のキク科ツワブキ属の宿根草で、江戸時代から広く栽培されてきました。その名前は、葉がフキのように見え、葉につやつやした光沢があることから、「艶のある葉のフキ」という意味のツヤブキから転じたものと言われています。

ツワブキの花が咲く頃になると、秋が深まって来たことを感じさせてくれます。咲く時期のせいですが、本来明るい黄色の花が、何故か寂しそうな印象を与えます。なお、変種に葉が大きなオオツワブキがありますが、葉がツワブキより格段に大きく、すぐ見分けが付きます。

丈夫な宿根草で、ほとんど手間がかかりませんが、風に飛ばされたタネが発芽してひとりでに増えることがあります。増やしたくないときは、花後の花茎を早く切ってタネを付けないようにします。

【栽培メモ】

暑さ、寒さに強く、大変丈夫で、とても育てやすい宿根草です。上の写真はオオツワブキの花ですが、これは植えた記憶がなく、おそらく風でタネが飛んできてひとりでに生えてきたものと思われます。

【ツワブキの概要】

ツワブキの花

草丈

30〜70cmほどになります。

花の少なくなった晩秋に、花径3〜5pほどの黄色のきれいな花をつけます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

温暖地では1年中葉をつけていますが、寒地では越冬するものの葉は枯れてしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Farfugium japonicum

学名の説明

Farfugium・・・・・フキタンポポの古名に由来します。

japonicum・・・・・「日本の」

giganteum・・・・・「非常に大きい」

【主な種類と品種】

葉に斑の入るツワブキがよく栽培されます。また、変種にツワブキよりも大型のオオツワブキ(F. japonicum var. giganteum)があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ タネが飛んだり根茎が伸びることによって株が増えすぎないようにします。

植え付け

植えつけは3〜4月、又は9〜10月頃が適期です。

花壇に植える場合は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

ツワブキの花

植え場所・置き場所

日当たりのよいところに植えても育ちますが、半日陰地を好みますのでこうした場所に植えつけると問題なく育ちます。

特に、葉に斑が入る品種は、日当たりに植えると葉焼けすることがありますので明るい日影が適しています。

鉢やプランターに植えた場合は、半日陰の場所に置いて育てます。

植え替え

鉢やプランターで育てているときは、できれば毎年植え替えます。時期は3〜4月もしくは9〜10月頃に行います。

庭に植えた場合は、植えっぱなしにできますが、株が混み合ってきたら株分けを兼ねて、同じ時期に植え替えます。

日常の管理

花後は、早く花茎を切り取ってタネを付けないようにします。逆に、タネを播いて増やしたいときは、タネを取っておいて春に播きます。

鉢やプランターに植えている場合は、鉢土の表面が乾いたらタップリと水やりします。

冬の管理

耐寒性は強く、戸外で冬を越します。

肥料

庭植えの場合は、植え付け時に有機質肥料を少し与える程度で、後は、ほとんど肥料は必要ありません。

鉢やプランターは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は6月と10月に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

それほど大きな被害を与えるものはありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。