ダリア |
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【ダリアについて】 |
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ダリアは、メキシコ及び中央アメリカが原産のキク科ダリア属の春植え球根です。春植えの球根の中では、グラジオラスなどと並んで最もよく栽培されています。花色、花の大きさ、花形から見ると、その多様さでは他を圧倒しています。 なお、現在、栽培されている園芸品種は、ピンナータ(D. pinnata)やジュワレジー(D. juarezii)など中心に交配、育種が繰り返されたもので、たくさんの品種が栽培されています。 残念ながら、昔と比較してダリアの花を見かけることが少なくなったような気がしていましたが、皇帝ダリアの登場などで、このところダリアの人気が回復してきたように思います。 さて、ダリアをに楽しむには、特に大輪、巨大輪の種類は、栽培にそれなりのスペースが必要ですが、小輪や草丈の低いコンパクトな品種もありますので、庭の状況に応じて品種選びができます。また、庭がなくても、鉢やプランターで十分に楽しむことができます。 また、ダリアは、種を播いて簡単に花を咲かせることができ、1年育てると球根ができます。種苗会社のカタログにも出ていますので、実生系のダリアとして別に載せています。 【栽培メモ】 比較的耐寒性があり、温暖地(香南市野市町)ということもあって、球根を掘り上げなくても冬を越しますので、さほど手間をかけずに楽しむことができます。 もっとも、草丈の高くなる種類は、花が咲く時期になると株が風雨で傾いてきますので、支柱立てが必要になりました。 |
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【ダリアの概要】 |
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草丈 草丈は高性のもので150p、矮性のものでは20pほどです。 花 ダリアの花は、まことにバライティに富んでおり、花茎が30pを超える巨大輪から10p未満の極小輪まであります。 また、花の形もデコラ咲き、カクタス咲き、ポンポン咲きなど様々です。 耐寒性・耐暑性
ダリアは環境適応性が大きく、ほとんどのところで栽培できます。 ただし、冷涼な気候を好み高温多湿が苦手です。このため、関東以西の温暖地の夏は、株が弱ってしまいます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい〜比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Dahlia hybrida 学名の説明 Dahlia・・・・・スウェーデンの植物学者の Anders Dahl への献名 hybrida・・・・・「雑種の」 pinnata・・・・・「羽状の」 juarezii・・・・・メキシコチワワ州のフアレス市(Ciudad Juarez)に因みます。 |
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【主な種類と品種】 |
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原種が発見されて以後、約400年という長い栽培の歴史を持つダリアは、花形や色彩が極めて多様です。種苗会社のカタログなどを見ると様々な品種が載っていますので、栽培環境に応じて好みの品種を選ぶことができます。 | |||||||||||||||||||
【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 大輪、中小輪、それぞれに応じた育て方をします。 植え付け 4月から5月上旬が球根の植え付けの適期です。花壇に植える場合は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて球根を植えつけます。植え付けたら支柱を立てておきます。 鉢で育てる場合は、5号鉢以上を使いますが、大輪系の品種を植えるときは8〜10号の大きい鉢を使います。鉢底石を少し多めに入れて植えつけ、植え終わったら水やりをしますが、後は、発芽するまでは水やりを控えます。 鉢植えの用土 市販の球根用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 植え付けの深さ 覆土は花壇に植える場合は、球根の大きさに応じて5〜10p程度に、鉢やプランターの場合は5cm程度とします。 株間 ダリアは、株が大きく広がります。品種によって異なりますが、巨大輪種では80cm前後、小輪種でも40〜50p程度とします。 植え場所・置き場所 花壇に植えるときは、日当たりと水はけのよい場所に植えつけます。関東以西の温暖地では、夏の西日が遮れる場所が最適です。 鉢やプランターも日当たりのよいところで育てますが、夏は半日陰に移動します。 日常の管理 巨大輪種は、1本だけ茎を伸ばし、地上から3〜4芽程度までの側芽は残します。そこから上の成長に応じて葉腋から出る芽は取り除いて、一番上の花を楽しみます。花が終わったら、残した芽の上まで切り戻して、側芽を伸ばして2番花を咲かせるようにします。 中小輪種は、茎が伸び始めたら地上15p程度で摘心し、脇芽を出させるようにします。余分な芽は随時かきとり、花の大きさに応じて花を付ける芽を調整してやります。 また、付いた花芽を全部開花させると、本来の花のよさが出ませんので、中央部以外のものは取り除きます。 温暖地では夏は勢いがなくなりますが、秋に再び開花します。夏を越してから地上30〜40p程度残して切り戻しをします。夏の暑い時期に早く切り戻しをすると、腐敗しやすいので注意します。 また、切り戻した後、そのままにしておくと、切り口から雨水などが入って腐敗の原因となりますので、切り口を乾燥させて、銀紙などをかけて輪ゴムでとめておきます。 冬の管理 冬が近くなり、地上部が枯れるころには球根ができています。温暖地の場合、植えっぱなしにするときは、枯れた枝を地際で切り取って、その上に土を10〜20cmほどの厚さにかけておきます。 寒さの厳しいところや、植え替えるときは、球根を掘り上げます。 休眠期の管理 掘り上げた球根は、軽く水洗いして、陰干しをして乾燥させます。その後、ダンボールなどにピートモスを入れ、その中に球根を埋めて、凍らない暖かいところで保管します。 私は、掘り上げたときは、ダンボールの中にバーミキュライトを入れ、その中に球根を入れて倉庫に置いていますが、特に問題はありません。 鉢やプランターの場合は、掘り上げずに、春まで暖かい場所で乾燥させて保管します。 ふやし方 分球して増やすのが一般的ですが、挿し芽でも増やすことができます。 挿し芽は、10cmほどの挿し穂をつくり、バーミキュライトなどに挿します。 肥料 花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり100gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。 また、夏を除き、定期的に化成肥料を追肥します。 鉢やプランターに植えるときは植えつけ時に緩効性の肥料を与え、後は月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 フキノメイガの被害を受けることがあります。また、幼苗はナメクジの被害を受けることがあります。 |
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