タチアオイ |
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【タチアオイについて】 |
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タチアオイは、中国や西アジア原産のアオイ科の春播き二年草、又は秋播き一年草です。環境がよければ宿根しますが、高温多湿にそれほど強くなく、宿根しても短命のようです。 この花は、昔から、農家の庭先などに植えられて親しまれてきました。今ではそうした風景を見かけることも少なくなってきましたが、春の花が盛りを過ぎて初夏が近づくと、高く伸びた花茎にきれいな花を付けたタチアオイを見かけます。 夏の花のようにも思いますが、実際はずいぶんと早く、夏が来る前の5月下旬ごろから6月になると満開になります。 なお、花色が黒に近い濃い黒紫の花が咲くタチアオイは、特に、ブラックマロウと呼ばれて親しまれていますので、別に載せています。 【栽培メモ】 'サマーカーニバル' という品種を秋播きにして、冬は不織布を掛けておいたところ、春になってよく咲いてくれました。タチアオイは大変丈夫ですが、うっかりして、育苗中に葉を食べられてひどい目に遭ったことがあります。 |
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【タチアオイの概要】 |
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草丈 80p〜2mぐらいになります。 花 花径10pほどの花が咲きます。一重と八重があります。 花色は、白、黄、桃、赤、濃赤などがあり、色彩が豊富です。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強く、庭植えで越冬します。耐暑性も比較的ありますが、一年草タイプの多くは花後の夏に枯れてしまいます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Alcea(=Althaea) rosea 学名の説明 Alcea・・・・・ギリシャ語の althaino(治療する)が語源です。 rosea・・・・・「バラ色の」 |
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【主な種類と品種】 |
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最近は、一年草タイプの品種が多くなっています。ここでは、タネが販売されているものを載せています。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 3号のポリポットに播いた方が、手間がかかりません。 タネまき 一年草タイプは、暖かい地域では9月中旬〜10月上旬に播いて、翌年に花が咲きます。寒地では春播きにします。 春に播いて、翌年の夏に花を咲かせる二年草タイプは、5月に播き、翌年の初夏から夏に咲きます。環境が合えば宿根します。二年草タイプを秋に播くと翌年開花しないことがあります。 タネは、直まきにするかポリポットや小鉢に播きます。覆土は5mmほどにします。 直まきの場合は、30cm間隔で2〜3粒播いて、発芽後、よい苗を残してほかは間引きします。 ポリポットに播く場合は、3号のものを使用し、2〜3粒播いて、発芽後、徐々に間引いてしっかりした苗を1本残します。 苗が小さいときでも葉を食べられることがあり、生育に大きな影響を受けますので注意します。 植え付け 植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 ポットに播いた場合は、ポットの底に根が回ったら定植しますが、直根性のため定植が遅れないようにします。 植えつける際には腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。 株間 30〜40cm程度とします。上の写真のように、可能であれば群植すると見応えがありますが、大型の草花ですので、それなりのペースを必要とします。 植え場所 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。日当りがよくないと、満足する結果が得られません。 日常の管理 花茎が長く伸びますので、風雨で株が傾いてしまうことがあります。この場合は、支柱を立てて倒伏を防ぎます。 花が終わったら、切り戻しておきます。 冬の管理 耐寒性がありますので関東以西の温暖地であれば、霜除けをしなくても冬を越します。 ただし、一年草タイプの苗を秋に植え付けたときは、冬場、不織布を掛けておくと、春先に充実した株になってよく花が咲いてくれますし、開花も早まります。 肥料 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。チッソ肥料を多く与えると、徒長し、倒伏しやすくなります。 追肥は、株の様子を見て、生育がいまひとつなら施しますが、肥沃な土壌でよく育っているなら特には必要ありません。 病気・害虫 ハマキムシやアワノメイガの食害に注意します。 |
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