タマノカンザシ

タマノカンザシの花
写真 タマノカンザシ
撮影時期 2020.7.22
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キジカクシ科
ギボウシ属

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

中国

用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜9月

【タマノカンザシについて】

タマノカンザシ(玉の簪)は、キジカクシ科ギボウシ属の宿根草です。中国原産で、日本には江戸時代の中頃に伝来した言われています。

夏になると1mほどの長い花茎が伸びて大きな白い花が咲きます。花には芳香があり、夕方に開花して朝にはしぼみます。ホスタ(ギボウシ)の中では、やや大型の部類ですので庭に植えると存在感があります。

【栽培メモ】

ホスタ(ギボウシ)の仲間ですので、庭植え、鉢植えいずれでも栽培は容易です。タマノカンザシは純白の花ですが、写真の株は、タマノカンザシとして購入したものですが、うっすらと紫色が入っていますので交雑種かもしれません。

【タマノカンザシの概要】

タマノカンザシの花

草丈

40〜50pほどですが、花茎は1m近くまで伸びます。因みに上の写真は90pほどになっていました。

長さ10pほどの純白の花が咲きます。基本種は一重ですが八重咲きもあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Hosta plantaginea

学名の説明

オーストリアの植物学者 Nicolaus Thomas Host への献名・・・・・

plantaginea・・・・・「オオバコに似ている」

【主な種類と品種】

基本種のほかにマルバギボウシや八重咲き(写真:下)があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えは、夏の水切れには注意します。

植え付け

庭に植えてもよいですし、鉢植えでも育てることができます。鉢植えで育てる場合、購入した株の鉢が小さいようなら、二回りほど大きめの鉢に植え替えます。鉢やポットに根が十二分に回っているときは根鉢の底を少し崩して植えつけます。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、もしくは赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を等量に混ぜたものなどを使います。丈夫な宿根草ですので、用土は、それほど神経質になる必要はありません。

タマノカンザシの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、半日陰もしくは明るい半日陰に植えつけます。家の北側などにも利用できますが、夏の西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターは、春と秋は半日陰に、夏は明るい日影に置けばまず失敗はありません。

株間

株が大きくなりますので50pほどにします。

植え替え

庭に植えた場合は、数年して株が混みあってきたら、株分けを兼ねて植え替えをします。

鉢やプランターに植えた場合は、毎年、若しくは2年に1回を目安に植え替えをします。

日常の管理

乾燥に弱いので、極端に乾燥させないようにします。特に、鉢やプランターで栽培するときは、夏の水切れには注意します。

冬の管理

冬には地上部が枯れますので、冬が来たら地際から切り取っておきます。

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

鉢やプランターで育てている場合は、水やりは少なくしますが乾燥させすぎないように注意します。

ふやし方

植え替えの時に株分けで増やすことができます。

肥料

庭に植えた場合は、ほとんど必要ありません。逆に肥料の与えすぎはよくありません。

鉢やプランターに植えた場合は、4〜6月と9月に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

風通しが悪いとアブラムシやハダニが発生しやすくなります。

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