セントーレア

セントーレアの花
写真 ‘アメジストインスノー’
撮影時期 2023.5.20
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キク科
ヤグルマギク属

園芸分類

多年草

別名

宿根ヤグルマギク

原産地

ヨーロッパ、ロシア

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜6月

【セントーレアについて】

ヤグルマギク属の中では、一年草ヤグルマギクがおなじみですが、宿根草のオウゴンヤグルマソウもこの仲間です。

それ以外にも、個性的な花を咲かせるものがあり、それらのヤグルマギク属の仲間をまとめて記載しています。これらは、宿根性ですが全体に耐暑性が弱く、温暖地では夏に枯れてしまうものや短命で終わるものが少なくありません。

【栽培メモ】

鉢植えでいくつか育ててみましたが、残念ながら夏の暑さを乗り切ることが厳しくなってきています。

【セントーレアの概要】

セントーレアの花

草丈

60〜120p程度になります。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は強いですが耐暑性がやや弱く、宿根性の種類も温暖地では夏越しが難しいと言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Centaurea

学名の説明

Centaurea・・・・・古代ギリシャの植物名 centaurie に由来します。

dealbata・・・・・「白くなった」、「漂白された」

gymnocarpa・・・・・ギリシャ語の gymno (裸の)+ carpos (果実の、種子の)が語源です。

atropurpurea・・・・・ater(暗い) + purpurea(紫の)が語源です。

montana・・・・・「山の」、「山地の」

【主な種類と品種】

デアルバータ
C. dealbata

コーカサス地方が原産で、草丈50〜70cmです。葉には羽状の切れ込みがあり花はピンク又はラベンダーピンクで、花径は4〜5pほどです。比較的耐暑性があります。タネも販売されていました。

ギムノカルパ
C. gymnocarpa

イタリアが原産で、草丈は1mほどです。シロタエギクのような銀葉のセントーレアです。花はやさしいピンクです。比較的耐暑性があります。

‘マジックシルバー’
C. candidissima

白く美しい葉が特徴です。花は黄色です。(写真:最下段)

アトロパープレア
C. atropurpurea

深いワインレッドの花色をしたセントーレアです。ルーマニア原産で草丈は1.2mほどです。

モンタナ
C. montana

青紫色の矢車のような形の花です。ヨーロッパ原産で草丈は50cmほどです。‘アメジストインスノー’という品種が出ています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

植え付け

宿根性のセントーレアは夏の高温多湿を嫌いますので、温暖地では、時期によって栽培環境が変えられる鉢やプランターでの栽培が適しています。温暖地以外は庭植えも可能かと思われます。

タネから育てた苗は、ポットの底に根が回ったら庭やプランターに定植します。株が大きくなると移植が難しくなりので、定植が遅れないようにします。もともと耐寒性は強いですが、成育が遅れた場合は、ポットのまま霜の当たらないところで育て、春になって定植したほうが安全です。ただし、開花時期は遅れます。

春と秋に苗が園芸店やホームセンターなどで販売されていますので、購入後はできるだけ早く庭やひと回り大きな鉢などに植え付けます。

庭に植える場合は、酸性土壌を嫌いますので植え付け前に苦土石灰を撒いておきます。

セントーレアの花

鉢植えの用土

赤玉土、腐葉土若しくはバーク堆肥、パーライト(川砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などを使います。

株間

20〜30cmほどにします。

植え場所、置き場所

高温多湿をやや苦手としますので、庭植えの場合は、落葉樹の下などのように夏は半日陰で、風通しのよいところが理想的です。

日常の管理

乾燥を好みますので、過湿にならないよう注意します。

夏の管理

高温多湿を嫌いますので、鉢やプランターで育てる場合は初夏になったら半日陰に、真夏は風通しのよい明るい日陰に移します。また、鉢土が乾燥しすぎないようにします。

冬の管理

耐寒性は強く、戸外で冬を越します。

肥料

生育がよいので、肥料はあまり必要としません。逆に、多肥にすると徒長しますので、肥料は控えめにします。

病気・害虫

春にアオムシの食害を受けることがよくあります。また、アブラムシが付くことがあります。

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