センテッドゼラニウム

センテッドゼラニウムの花
写真 ナツメグゼラニウム
撮影時期 2016.2.6
栽培状況 鉢植え

科名・属名

フウロソウ科
テンジクアオイ属

園芸分類

多年草

別名

ニオイゼラニウム

原産地

南アフリカ

用途

鉢植え

花期

4〜11月

【センテッドゼラニウムについて】

センテッドゼラニウムは、固有の植物の名称ではありません。葉に芳香のあるテンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の種類を総称してそう呼んでいます。園芸品種のほか種間交配種が栽培されています。

花の美しいゼラニウムペラルゴニウムと比較すると、花は見劣りがしますが、ローズゼラニウム、アップルゼラニウム、レモンゼラニウムなどいろいろな香りをもつ種類があります。

【栽培メモ】

秋に苗を購入した後、順調に育っていましたが、夏を過ぎる頃に元気がなくなってしまいました。やや夏の高温多湿に弱いのと、管理も不十分で手が届かなかったことが原因と思われます。

【センテッドゼラニウムの概要】

草丈

30〜60pほどです。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

夏の高温多湿が苦手です。また、半耐寒性です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Pelargonium

学名の説明

Pelargonium・・・・・・ギリシャ語の pelargos(コウノトリ)が語源です。

graveolens・・・・・「強い匂いのする」

odoratissimum・・・・・「もっとも芳香のある」

crispum・・・・・「縮れた」、「しわのある」

【主な種類と品種】

いろいろな品種の基になっている原種の一部を紹介します。

ローズゼラニウム
P. graveolens

バラのような香りのする種類で、よく栽培されています。

アップルゼラニウム
P. odoratissimum

リンゴのような香りがあります。ほふく性で横に広がります。ナツメグゼラニウムは、本種と P. exstipulatum の種間交雑種です。

レモンゼラニウム
P. crispum

名前のとおりレモンのような香りを持っています。レモン系の園芸品種の原種になっています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 高温多湿を嫌いますので、夏は、風通しのよい明るい半日陰に置き、水やりも控えめにします。

植え付け

園芸店やホームセンターでは、ほぼ1年中売られているように思います。半耐寒性で多湿に弱いので、鉢植えで育てるのが一般的です。

購入した株の鉢が小さくて根詰まり気味のときは、5号鉢もしくは6号鉢に植え替えます。

センテッドゼラニウムの花

鉢植えの用土

市販の園芸用培養土などを使います。

置き場所

雨のかからない日当たりのよい軒下に置くようにします。半日陰程度でも、それほど問題はありません。

植え替え

できれば毎年、もしくは2年に1回は植え替えをします。時期は、夏と冬以外であれば可能です。

日常の管理

ゼラニウムと同様に過湿を嫌いますので、水やりには注意します。

夏が来る前に、一度切り戻しをして、株が蒸れないようにすると夏越しが楽になります。

夏の管理

総じて、高温多湿を嫌いますので、夏になったら半日陰に、真夏は風通しのよい明るい日陰に置き、水やりも控えめにします。

冬の管理

半耐寒性ですが、ゼラニウムと同様、関東以西の温暖地ではほとんどが軒下で冬を越します。ただし、特に寒さの厳しい日は、室内に入れた方が安全です。水やりは控えめにします。

寒地では日当たりのよい室内に置きます。

ふやし方

挿し芽で増やすことができます。5月〜6月もしくは9〜10月ごろに芽の先を10cmほど切って、1日おいてからバーミキュライトなどに挿します。

肥料

市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、植えつけ後、1ヶ月ほどしたら、夏場を除き、液肥を2週間に1回程度施します。用土を調製したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥をします。

病気・害虫

過湿にすると茎腐病が出ることがあります。

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