スミレ |
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【スミレについて】 |
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日本には50種とも60種ともいわれるほどたくさんのスミレが自生しています。単にスミレと言う場合、春に農紫色の花を開かせる Viola mandshurica (写真:下)を指しますが、ここではそれ以外の種類も取り上げています。 なお、種苗会社のカタログを見るとたくさんの種類が出ていますが、温暖地で育てる場合は、高山性のものは避けた方が安全です。 和名の由来についてはいろいろな説がありますが、一説には、花の形が墨つぼの墨さしに似ているから「スミレフデ(墨入筆)」となり、それが変じたものと言われています。 【栽培メモ】 上の写真の‘ウスベニヒゴ’は、親株はどこに行ったのかわからなくなりましたが、シロスジアマリリスの鉢に残っていて、美しい花が咲きました。種間交雑種ですがタネができるようですので、こぼれダネから芽を出したのではないかと思っています。 |
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【スミレの概要】 |
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草丈 10pほどです。 花 スミレの種類によって白、桃色、紫、青紫、黄などがあり、ぼかしが入るものなど変化に富んでいます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、高山種は耐暑性は弱いです。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい〜かなり難しい(種類によります) (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Viola 学名の説明 Viola・・・・・本属の植物の古ラテン名が属名になっています。 mandshurica・・・・・「満州の」 grypoceras・・・・・「曲がった角の」 chaerophylloides・・・・・「Chaerophyllum 属に似た」 pedata・・・・・「鳥足状の」 eizanensis・・・・・「比叡山の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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以下は、一般的なスミレの栽培法です。 栽培のポイント ※ 夏は、直射光を避け、明るい日陰に置きます。 植え付け 春は2〜3月、秋は9〜10月が適期とされています。小さな鉢やポット苗に植えられた株を購入したときは、できるだけ早く、根鉢崩さないように一回り大きい鉢に植え付けます。 庭植えもできますが、株が小さく、他の植物に負けてしまう恐れがあります。また、株の寿命も短いので、いつの間にかなくなってしまうことが少なくありません。ということで、鉢植えにして育てた方が安全と言えます。 鉢植えの用土 水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜたものが一例です。使用する鉢は、浅めのものは避けるようにします。 植え場所・置き場所 鉢植えは、開花期までは日当たりのよいところで、その後は半日陰が適しています。また、夏は明るい日陰に、そして10月になったら半日陰に戻します。 庭に植える場合は、落葉樹の下など夏場は日陰になるところが最適です。 株間 10pほどにします。 植え替え 鉢植えの場合は、根がよく張りますので、毎年植え替えます。時期は、植え付けの時期と同じ頃に行います。 日常の管理 鉢植えの場合、夏は夕方たっぷり水やりし、冬は乾燥気味にします。 夏の管理 夏は、直射光を避け、明るい日陰に置きます。 ふやし方 根伏などで増やします。タネが採れれば、タネを播いて増やすことができます。 タネは、一般的には、閉鎖花(花を咲かせずにタネを作る花)がはじける前に採って、すぐに播きます。なお、種類によっては、すぐに発芽しないものもあります。 肥料 鉢植えの場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を用土に混ぜて植え付けます。植えつけ後は、1ヶ月ほどしたら、夏場を除き液肥を月に2回ほど与えます。庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。 病気・害虫 アブラムシが発生することがあります。 |
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