スピロキシネ

スピロキシネの花
写真 スピロキシネ・カペンシス
撮影時期 2018.3.31
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キンバイザサ科
スピロキシネ属

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカ

用途

鉢植え

花期

3〜4月

【スピロキシネについて】

スピロキシネは、南アフリカ原産のキンバイザサ科スピロキシネ属の秋植え球根で、ロードヒポキシスの近縁に当たります。あまり栽培されることがないですが、星形の花はなかなか魅力があります。

スピロキシネの中では、カペンシス(S. capensis)がよく栽培されますが、橙色で大輪のカナリキュラータ(S. canaliculata)もあります。カペンシスは白花と黄花のほか、ピンクの花色のものもあるようです。

カペンシスの咲き方には特徴があって、中の写真のように、つぼみが大きくなっても花弁の先がくっついていて、それが限界まで来ると、ぱっと開くようになっています。

【栽培メモ】

鉢植えで育てていますが、霜に当てないようにすれば、栽培自体はそれほど難しくなく、球根も次第に増えていきます。ロードヒポキシスと違って、花が一斉に咲くということがありません。それでも、写真のように、かなりまとまって咲いてくれます。

【スピロキシネの概要】

スピロキシネの花

草丈

15〜20p程度です。

花径6pほどの花で、細い花弁が星形になって咲きます。花色は白と黄などがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性はフリージア程度とされています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Spiloxene spp.

学名の説明

Spiloxene・・・・・ギリシャ語の spilos (しみ)+ xenos (奇妙な、変な)
※ この属のくつかの種に、花被片の基に斑点があることに由来します。

capensis・・・・・南アフリカの「ケープ地方の」

canaliculata・・・・・「小管の」、「細管の

【主な種類と品種】

カペンシス・ホワイト

最も代表的なもので、白花で中心に黒目が入ります。

カペンシス・イエロー

カペンシスの黄色の花です。

カナリキュラータ

橙色の大輪の花です。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりのよいところで育てます。

※ 冬は霜に当てないようにします。

植え付け

耐寒性がそれほど強くないので一般には鉢植えで育てます。また、小さな草姿ですので、鉢植え向きでもあります。植え付けの適期は、10月中旬〜11月中旬ごろです。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土で差し支えありません。私は、鹿沼土、赤玉土、バーク堆肥を4:4:2程度に混ぜた用土に植えていますが、問題なく育っています。

スピロキシネの花

植え付けの深さ

球根の上に3cmほど土が被る程度にします。

株間

5号鉢に5球程度が目安です。

置き場所

生育期間中は、日当たりのよいところで育てます。日当たりが悪いと花が咲きません。

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、毎年植え替えます。

日常の管理

生育期間中は、やや乾燥気味にします。

冬の管理

秋に球根を植えつけると、すぐに葉が伸びてきます。この状態で霜に当たると傷みますので、関東以西の温暖地であれば霜の当たらない軒下に置きます。強い霜が予想されるときは室内に入れた方が安心です。

休眠期の管理

6月になって葉が枯れ始めたら水やりを止め、雨のかからない日陰に移します。掘り上げてもいいですし、鉢に植えたまま秋まで保管してもかまいません。

掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、分球しているものは球根を分けてネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

ふやし方

比較的よく分球しますので、分球して増やすことができます。

肥料

葉が出てから緩効性の固形肥料を置肥します。後は、花後にも緩効性の固形肥料を追肥します。

病気・害虫

特にないようです。

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