スタキス

スタキスの花
写真 スタキス・モニエリ
撮影時期 2010.6.4
栽培状況 庭植え

科名・属名

シソ科
イヌゴマ属

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

西アジア、コーカサスなど

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【スタキスについて】

スタキスは、シソ科イヌゴマ属の多年草で、よく栽培されるのはモニエリ(Stachys monieri)とマクランサ(S. macrantha)です。いづれも、春の花が少なくなってきた6月になると、よく咲いてくれます。二つを比較すると、マクランサのほうが幅広の葉で大きい花が咲きます。

なお、属名になっているイヌゴマ(S. aspera)は、田の畦などに生える多年草ですが、果実がゴマに似ているものの食べられないため、頭に犬が付いています。

【栽培メモ】

モニエリをプランターに植えてあったところ、よく生育し、秋に株分けするほどになりました。ここに掲載している写真は、いずれもモニエリです。

一方、マクランサを庭に植えてあったところ、夏に枯れてしまいました。マクランサは、やや高温多湿に弱いようです。それでも、鉢植えにして、夏場、半日陰のところに置いてあったところなんとか夏を越しました。ただし、花はあまりよく咲いてくれませんでした。

【スタキスの概要】

スタキスの花

草丈

30〜40pほどです。

長い花穂をのばし、その先に赤紫やピンク、そして白花が咲きます。花立が多いので、なかなか美しいものです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い〜やや弱い

耐寒性はありますが、耐暑性は強いとまでは言えませんので、西日の当たるようなところは避けたほうが無難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Stachys spp.

学名の説明

Stachys・・・・・ギリシャ語の stachyus(穂状花)が語源です。

monieri・・・・・フランスの博物学者 Louis Guillame Le Monnier への献名

macrantha・・・・・ギリシャ語の macr(大きい)+ anthos(花)が語源です。

【主な種類と品種】

モニエリ
S. monieri

インド西部原産で、草丈は40cmほどで、ピンクの花が穂状に咲きます。

マクランサ
S. macrantha

西アジア、コーカサス原産で、淡紅色の花が咲きます。草丈は45cmほどで、モニエリより少し大型です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐暑性がそれほど強くないので、夏場は涼しいところで育てます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどではあまり販売されていませんので、種苗会社のカタログなどで注文することになります。比較的コンパクトな多年草ですので、庭に植えても、また、鉢やプランターで育てるのにも向いています。

植え付けは、春または秋のいづれでもかまいませんが、寒さの厳しいところは春に植えつけます。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)と化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

スタキスの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20pほどにします。

植え場所・置き場所

鉢やプランターに植える場合は、春と秋は日当たりのよいところで育てますが、夏は半日蔭に移します。

植え替え

庭に植えた場合は、株が混みあって来たら株分けを兼ねて植え替えます。

鉢やプランターに植えた場合は、根がよく張りますので、毎年、もしくは、2年に1回は植え替えるようにします。植え替えの時期は、植え付けと同様です。

日常の管理

あまり手間はかかりませんが、花後に花茎を切り取っておきます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。

肥料

春と秋に緩効性の化成肥料を株元に与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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