ストック Matthiola incana

ストックの花
写真 ‘カルテット’混合
撮影時期 2017.3.30
栽培状況 秋まき後、プランター栽培(冬はビニールハウスで栽培)
科名・属名

アブラナ科
アラセイトウ属
(マッティオラ属)

園芸分類

秋まき一年草

別名

アラセイトウ

原産地

南ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

12〜5月

【ストックについて】

ストックはアブラナ科の秋まき一年草で、ボリュームのある美しい花が咲くので、とても人気のある草花です。園芸店やホームセンターなどには、早くから開花株が出回りますが、9月下旬頃にタネを播いて育てると、開花は3〜4月ごろになります。

八重咲きのストックは本当に豪華で美しいものですが、タネを播くと、八重咲きと一重咲きが半分程度に分かれるますので、八重咲きの苗だけを育てたて場合は、幼苗を見て選別する必要があります。

また、分枝する品種と分枝しない品種がありますが、花壇やプランターに植えるなら矮性で分枝する品種が向いています。掲載している写真は、分枝系の‘カルテット’の花色混合です。

栽培したところでは、箱まきにして、その後ポリポットに植え替えて無加温のビニールハウスで育苗し、春先にプランターに定植しましたが、植え傷みが少なくよい結果が得られました。

写真は全て八重咲きになっていますが、これは、100パーセント八重咲きをそろえようと思い、蕾の膨らみ方から八重咲きであることを確認して、それから切り戻しをして育てたものです。

摘芯の時期が遅くなりましたので、当然のことながら、開花も少し遅れましたが、よく分枝をして見事に咲いてくれました。ただし、無加温のビニールハウスで育てたもので、設備がないとこの方法は難しいかもしれません。

【花の特徴と性質】

ストックの花

草丈

矮性種は20p程度、高性種になると1〜1.3mになります。

芳香のある花を花穂にたくさん付けます。タネを播くと一重と八重の花が出ますが、一般にはボリュームのある八重咲きの花が好まれます。

また、枝分かれするタイプと、枝分かれせずに主茎が伸びるタイプに分かれます。切り花では無分枝系が栽培されます。花色は、白、桃、赤、紫などです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性が弱いので、暖地以外は露地植えは困難です。

学名の説明

Matthiola・・・・・イタリアの医師で博物学者の P.A.Mattioli に因みます。

incana・・・・・「微白色の」、「灰白色の」

【主な種類と品種】

キスミーシリーズ

草丈が15〜20pの矮性品種で、各色がそろっています。

ピグミーシリーズ

草丈が15〜25pの矮性種で、分枝系です。

クリスマス系

無分枝系性の品種で主に切り花用に栽培されています。

カルテットシリーズ

分枝性の品種です。

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

極早生種を7月中旬〜下旬に播いて、年内に花を楽しむ方法もありますが、夏の育苗が難しいので、通常、9月下旬ごろにまきます。箱まきにするかセルトレイにまきます。用土は、清潔なものを使用します。

箱まきの場合は、3cm間隔で2粒ずつまきます。セルトレイに播く場合も2粒ずつまきまき、覆土はタネが隠れる程度にします。

発芽後、本葉が2〜3枚のころに間引をして1本にし、本葉が4〜5枚のころに3号ポットに植え替えて苗を育てます。

ストックの花

植え付け

本葉が5〜6枚になったら花壇やプランターなどに定植します。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

花壇に植える場合は、バーク堆肥(腐葉土)を1u当たり10Lほど入れて、化成肥料と一緒に庭土とよく混ぜてから植え付けます。

プランターや鉢に植える場合は、年内〜春先に花付きの苗が売られていますので、これを植えて楽しむこともできます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけの良いところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

株間

無分枝系で10〜15p、分枝系で15〜20p程度とします。

日常の管理

一重咲と八重咲の見分け方ですが、タネまき後2週間ほどの幼苗のころに選別します。八重咲きは、一重咲きよりも葉が大きく、葉の形は卵型、葉の色は淡緑色です。一重咲きは、八重咲きと比較すると葉が小さく、葉の形は丸型、葉の色は濃緑色です。

手順としては、まず、生育が遅れている苗を取り除き、次に、葉の形と色で選別していきます。

高性種は、草丈が50p程度になってきたら、支柱を立てて倒れないようにします。

分枝系の品種は、摘心をして枝数を増やすようにします。

ストックの花

冬の管理

花壇に植える場合は、定植した後で霜に当たると株が傷むので、暖地では霜除けをします。

その他の地域は、フレームなどで育て、春になってから定植します。

鉢やプランターは、霜の当たらない軒下などに置きます。

肥料

花壇に植えた場合は、植え込み時に、化成肥料を1u当たり30〜50gほど入れて庭土とよく混ぜておきます。

鉢やプランターの場合は、植えつけ時に緩効性肥料を与え、暖かくなったら液肥を月2回程度与えます。

病気・害虫

コナガの幼虫に葉を食べられることがあります。また、アブラムシが付きやいので、被害が広がらないよう早めに駆除します。

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