スカビオサ |
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【スカビオサについて】 |
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スカビオサというのは、マツムシソウ科マツムシソウ属のことです。この属には、日本の山地に自生しているマツムシソウ(Scabiosa japonica )がありますが、通常、スカビオサと呼ばれるのは、セイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)(S. atropurpurea)とコーカサスマツムシソウ(S. caucasica)です。ここでは、主にセイヨウマツムシソウを取り上げています。 セイヨウマツムシソウは、ヨーロッパ南部が原産の秋播き一年草です。コーカサスマツムシソウとの花の形の違いは、花が盛り上がるように咲く点です。 ところで、マツムシソウというのは松虫の鳴く頃に花が咲くというところからきていて、その時期は晩夏から秋にかけてとされています。一方、このセイヨウマツムシソウは、秋にタネを播いて育てると開花は6月ごろになります。 なお、コーカサスマツムシソウは別に載せています。また、スカビオサの中では、草丈が15〜20pと非常にコンパクトで、鉢やプランターで育てるのに向いている矮性品種も栽培されています。これには、コルムバリア種(S. columbaria)の園芸品種です。(写真:最下段) 【栽培メモ】 発芽は良好で、生育もよく育苗は比較的簡単でした。ただし、開花時期が遅くなるため、それだけ風雨に見舞われる機会が増えます。ですので、株が傾いて支柱が必要になりました。 また、コルムバリア種の 'ブルーノート' のタネを播いて育てましたが、こちらも栽培は簡単で、よく咲いてくれました。 |
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【スカビオサの概要】 |
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草丈 矮性種は15〜20pほどですが、通常は60cm〜1mほどになります。 花 花径5pほどで、花が盛り上がって咲きます。花色は、白、ビンク、青、紫などの色があります。 耐寒性・耐暑性
どちらかというと、冷涼な気候を好みます。耐寒性が強く、霜よけは必要ありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Scabiosa 学名の説明 Scabiosa・・・・scabies(疥癬)が語源です。 atropurpurea・・・・・「暗紫色の」 columbaria・・・・・「鳩の巣箱のような」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 高性種は、開花時期が近づくと草丈が高くなりますので、支柱をして倒伏するのを防ぎます。 タネまき 通常は秋まきで、9月中旬〜10月上旬に箱まきにするか、もしくはポリポットなどに直接播きます。覆土は2〜3mmほどにします。 タネは殻の中に入っていますので、そのままではなかなか発芽しないため、布に包んで水につけてよく揉んでから播きます。 箱まきにしたときは、発芽後、本葉が2〜3枚のころにポリポットに植え替えて苗を育てます。 ポリポットに直接播いた場合は、発芽後、徐々に間引いて、丈夫な苗を1本残します。 植え付け 酸性土壌を嫌いますので、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 ポットに根が回ってきたら、花壇やプランターなどに定植します。 花壇に定植するときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。 鉢やプランターで育てる場合は、草丈の低い品種がありますので、こうした品種を選べば支柱を立てたりする手間が省けます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 20〜25pほどの株間とします。標準のプランターの場合は3株が目安です。 草丈の低い品種は15pほどします。 植え場所・置き場所 日当たりと排水のよいところを好みます。鉢やプランターなども日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 草丈が高くなる品種は、開花時期が近づくと草丈が高くなりますので、支柱をして倒伏するのを防ぎます。 冬の管理 耐寒性がありますので、霜除け等は必要ありません。 肥料 肥料はあまり必要としません。花壇に植えるときは化成肥料を1u当たり30gほど施します。肥料を与えすぎると伸びすぎて倒伏しやすくなります。 鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 アブラムシが付くことがあります。見つけたら早めに駆除します。 |
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