スイセン |
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【スイセンについて】 |
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スイセン(水仙)は、スペイン、ポルトガル地中海沿岸そして北アフリカが原産のヒガンバナ科スイセン属の秋植え球根で、60種類以上の原種があります。これまでに1万種を超える品種がつくり出されており、さらに育種が続けられています。花形も多種多様なため、英国公室園芸協会によって、12群に分類されています。 チューリップと並んで秋植え球根の代表ですが、チューリップと比べると少し控えめな印象を受けます。とはいえ、チューリップよりも早く咲きますし、黄や白色の美しい花は、やはり春にはなくてはならないものです。 最近は、ピンクスイセンや八重咲きスイセンに人気があるようですが、スイセンはすばらしい香りも持っていますので、花ばかりでなくそちらも是非楽しみたいものです。 【栽培メモ】 大変丈夫で、庭植えの場合は、3〜4年は植えっぱなしにしてもよく咲いてくれます。球根がよく増えるところもありがたいものです。 |
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【スイセンの概要】 |
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草丈 30〜50pほどです。 花 ラッパスイセン、大杯スイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセンなどに分かれています。 現在人気のあるのはピンクスイセン(副冠がピンクになったもの)や八重咲きスイセン(写真:上から2枚目)ですが、房咲きスイセンなども鉢植えによいものです。 耐寒性・耐暑性
水仙は耐寒性は強いのですが、高温多湿はやや苦手です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Narcissus spp. 学名の説明 Narcissus・・・・・ギリシャ語の「しびれた」、「麻痺した」が語源です。 pseudnarcissus・・・・・「偽のスイセン」 tazetta・・・・・「小さなカップの」 poeticus・・・・・「詩人の」 |
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【主な種類と品種】 |
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スイセンはおびただしい品種があり、毎年新種がでてきますのでとても紹介できません。色こそ限られますが花形や花の大きさバライティに富んでいますので、好みの品種を選べます。原種系を除くと、主要な種類は次のとおりです。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 ※ 鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。 植え付け 大きな球根ほどよい花が咲くので、園芸店やホームセンターなどで買うときは、同じ種類であればできるだけ大きな球根を買うようにします。 ニホンズイセンは、9月下旬から10月上旬に、ラッパスイセンやカップ水仙などは10月〜11月上旬に植えつけます。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 植え付けの深さ 花壇に植える場合は、球根の上に球根の高さの二倍くらい土が被る程度にします。 鉢植えの場合は、球根が少し見える程度の浅植えにします。 鉢植えの用土 市販の球根用の培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。 寒さに会わないと花が咲かないので、鉢植えの場合は蕾が出てくるまで、戸外に置きます。 株間 球根の幅の2〜3倍ほどの間隔にします。鉢植えの場合は、7号鉢で5〜6球とし、プランターに植える場合は、密植した方が見栄えがします。 植え替え 花壇に植えた場合は、毎年掘り上げるよりも3〜4年は掘り上げずにそのまま置いた方が肥大したよい球根になります。また、分球して球根が増えます。 鉢やプランターに植えた場合は、根詰まりしますので毎年植え替えるようにします。 日常の管理 花が終わったら、花ガラと花茎を早めに取り除きます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。 鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、乾燥させすぎないよう注意します。 休眠期の管理 花壇に植えた場合は、3〜4年たつと花付きが悪くなってくるので、6月ごろ葉が黄色くなってきた頃に掘り上げます。 掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたらネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。 ふやし方 植え替えの時に分球して増やすことができます 肥料 花壇に植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を庭土に混ぜておきます。肥料はあまり与えなくてもよく育ちますので、多肥にする必要はなく、特に窒素肥料は控えめにします。 鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に、元肥として緩効性の化成肥料を与え、花後に緩効性の化成肥料を追肥します。 病気・害虫 ウイルス病にかかった株は、すぐに抜き取って廃棄します。 |
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