シスタス

の花
写真 ‘シルバーピンク’
撮影時期 2023.4.28
栽培状況 小型のプランターで栽培

科名・属名

ハンニチバナ科
ゴジアオイ属

園芸分類

常緑低木

別名

ゴジアオイ

原産地

地中海沿岸地域

用途

鉢植え、庭植え

花期

4〜5月

【シスタスについて】

シスタスは、ハンニチバナ科ゴジアオイ属の常緑性低木です。ヨーロッパでは、園芸品種も育成されてよく植栽されているようですが、国内では、あまり流通していないため見かけることの少ない花木です。

というのも、シスタスは地中海沿岸地域の乾燥した場所に自生しているため、日本の高温多湿の条件では、栽培が難しいためではないかと思われます。

【栽培メモ】

秋に、種間交配種と思われる‘シルバーピンク’をホームセンターで見つけてプランターに植えてみましたが、案外よく育って4月の後半になってよく咲いてくれました。また、本種は比較的暑さにも強く、半日陰で夏を越すことができました。

【シスタスの概要】

シスタスの花

樹高

1〜1.5mほどになります。ただし、温暖地で育てると、そこまで大きくはなりません。

花径3〜8pほどの一重の花で、花色は白やピンクなどです。花に斑点の入る種類もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い〜やや弱い

夏の高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ やや難しい〜かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Cistus

学名の説明

Cistus・・・・・この植物のギリシャ古名の kistos に由来します。

incanus・・・・・「灰色の」、「灰白色の」

purpreus・・・・・「紫の」

【主な種類と品種】

インカヌス
C. x incanus

アルビドゥス(C. albidus)とクリスプス(C. crispus)の交雑種と言われています。樹高1mほどで、バラ色の花が咲きます。

パープレウス
C. x purpreus

クレティカス(C. creticus)とラダニファー(C. ladanifer)との交雑種と言われています。樹高1mほどで、ピンクの花に中央に濃紅色のスポットが入ります。

‘スノーファイア’
C. albidus 'Snow Fire'

樹高は60p〜1mほどで、白花で中央に濃紅色のスポットが入ります。

‘シルバーピンク’
C.x argenteus ‘Silver Pink’

樹高は1mほどで、淡いピンクの花が咲きます。暑さにも比較的強い品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿にならないように注意します。

植え付け

関東以西の温暖地では、庭植えで育てられる環境を確保することは容易ではないため、通常は、季節によって環境の変えられる鉢植えで育てます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。草花用養土にパーライト(軽石砂)を2割ほど混ぜた用土などが一例です。

シスタスの花

植え場所・置き場所

庭植えをするなら、水はけが特によいところで夏場は日陰になるようなところに植え付けます。鉢植えは、秋から春は日当たりのよいところに置きます。

植え替え

根詰まりしてきたら、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

過湿にならないようにします。特に、梅雨時など長雨になりそうなときは雨の当たらないところに移します。

剪定

基本的に、剪定の必要はさほどありませんが、夏越しをしやすいようにするため、混み合った枝があれば花後に剪定をしておきます。

夏の管理

鉢植えは、日中の強い日差しを避け、風通しがよく雨のかからないところに置きます。水やりは控えめにします。それでも、関東以西の温暖地では、一部の品種を除き夏越しは厳しいと言えます。

肥料

植え付け時に緩効性の化成肥料を鉢土に混ぜておきますが、量は控えめでかまいません。

病気・害虫

特にはなさそうですが、夏の高温多湿で枯れることがあります。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。