ササバリンドウ

ササバリンドウの花
写真 八重咲きササバリンドウ
撮影時期 2017.11.2
栽培状況 鉢植え

科名

リンドウ科

属名

リンドウ属

学名

Gentiana scabra var.buergeri

園芸分類

宿根草

別名

ササリンドウ

原産地

本州、四国、九州

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

10〜11月

【ササバリンドウについて】

ササバリンドウあるいはササリンドウという名前の植物は、「APG原色牧野植物大図鑑」には出てきませんが、種苗会社のカタログを見るとササバリンドウあるいはササリンドウとして販売されています。ただ、この図鑑に載っているリンドウがこのササバリンドウによく似ています。

そこで調べてみると、ササバリンドウというのは狭義のリンドウ(Gentiana scabra var.buergeri)のことのようです。というのも、一般的に、リンドウ属の植物全体を指してリンドウという場合がほとんどですので、狭義のリンドウのことをササバリンドウあるいはササリンドウと呼んでいるようです。庇を貸して母屋を取られるということでしょうか。

本州、四国、九州の山や丘陵地に自生していて、花は秋に咲きます。園芸上は八重咲きもよく栽培されています。

【栽培メモ】

八重咲きササバリンドウを鉢植えで育てていますが、夏場は半日陰や明るい日陰に置いていますので、それほど夏の暑さに弱ることはありません。

【育て方は下へ ↓ 】

【ササバリンドウの概要】

草丈

20〜40pほどです。

花は秋に咲きます。園芸上は八重咲きもよく栽培されています。

ササバリンドウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

比較的耐暑性があり、鉢植えで育てていますが夏越しはさほど難しくありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Gentiana・・・・・紀元前5世紀のイリュリアの王ゲンティウス(Gentius)に因みます。なお、イリュリアとは、古代ギリシア・ローマ時代にバルカン半島の西部に存在した王国のことです。

scabra・・・・・「ざらざらした」

buergeri・・・・・日本で植物採取を行った19世紀オランダの植物学者 Heinrich Buerger に因みます。

【主な種類と品種】

一重咲きのほか八重咲きもあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 比較的耐暑性がありますが、夏場、涼しいところで育てます。

植え付け

ササバリンドウは、園芸店やホームセンターではあまり見かけませんので、種苗会社のカタログやネットを通じて入手する方が早道かもしれません。

庭植えもできますが、鉢植えにも向いています。

鉢植えの用土

市販の山野草培養土、もしくは鹿沼土、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:4:2程度に混ぜた用土などを使います。

置き場所

春と秋は日当たりのよいところに置きます。あまり日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

ササバリンドウの花

植え替え

2年に1回は植え替えをします。時期は、3〜4月が適期です。

日常の管理

乾燥を嫌うので、鉢植えの場合は乾燥させ過ぎないよう注意します。

草姿をよくし、また、株立ちを多くするため、4〜5月に摘芯をしてやります。

夏の管理

夏は、半日陰の涼しいところに置きます。

冬の管理

冬が来ると地上部が枯れますので、枯れ込んできたら地際で切り取っておきます。

ふやし方

4〜5月に摘芯した茎の頂芽を利用して、赤玉土や鹿沼土などに挿し芽をするか、植え替えのときに株分けをします。

肥料

春と花後に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特に大きな被害を与えるものはないようです。

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