サルビア・ネモローサ

サルビア・ネモローサの花
写真 ‘ニューメディションローズ’
撮影時期 2015.5.13
栽培状況 春まき後、プランターで栽培(2年目)

科名・属名

シソ科
アキギリ属

園芸分類

宿根草、二年草

別名

特にありません

原産地

中部ヨーロッパ、
西アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜7月

【サルビア・ネモローサについて】

サルビア・ネモローサは、中部ヨーロッパ、西アジア原産のシソ科アキギリ属の宿根草です。花茎がまっすぐに伸びて穂状に咲きます。花数が多く、宿根性のサルビアの中でも花が美しい種類です。草丈があまり伸びない品種もあり、庭植えは勿論、鉢やプランターで育てやすいのも魅力です。

園芸店やホームセンターなどでは苗が販売されていますが、タネも販売されていて、タネから育てることもできます。

【栽培メモ】

比較的、耐寒性、耐暑性がありますが、やや夏の高温多湿を嫌います。猛暑日が珍しくなくなったこの頃では、花壇に植えると夏に枯れることがあります。

タネから育てた場合、発芽後の生育がゆっくりですので、定植できる株まで育てるには気長に付き合う必要があります。定植すれば、後は、育てやすいと言えます。

【サルビア・ネモローサの概要】

サルビア・ネモローサの花

草丈

30〜50cmほどになります。

長い花穂に小さな花が密集して咲きます。花色は、青紫のほかにピンクや白花もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Salvia nemorosa

学名の説明

Salvia・・・・・salvare(治癒する)に由来するセージ(sage)のラテン古名salviaから

nemorosa・・・・・「森の」、「森に自生する」

【主な種類と品種】

'ブルークイーン'

草丈が低いコンパクトな品種で、青紫の花が咲きます。タネが販売されています。

'ニューメディションローズ'

草丈20〜25cmのコンパクトな品種で、ローズピンクの花が咲きます。こちらもタネが販売されています。

'カラドンナ'

花茎が硬く、真っ直ぐに立ち上がって青紫の花が咲きます。

'スノーヒル'

花立ちのよい白花種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

タネから育てる場合は、発芽後の生育がゆっくりですので、気長に育てる必要があります。

タネまき

タネから育てる場合は、20〜25度のやや高温で発芽しますので、4月下旬に播きます。早い時期に播く場合は、フレームなどで管理します。箱まきがよく、薄く覆土します。

発芽後の生育がゆっくりですので、苗がつまめるようになったらまずは2号ポットに植え替えます。2号ポットに根が回ったら3号に植え替えて定植できる株に育てます。

サルビア・ネモローサの花

植え付け

酸性土壌を嫌いますので、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100g程度撒いて耕しておきます。

タネから育てた場合は、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植しますが、通常の栽培では、植え付けは秋、もしくは翌年の春になります。

苗から育てる場合は、春に園芸店やホームセンターなどで苗が売られていますので、これを買って植えつけます。おぎはら植物園など種苗会社のカタログにも出ています。

植えつけの際、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20cm程度の間隔を取って定植します。

植え替え

プランターなどで育てている場合は、2年に1回は植え替えをします。時期は、暖かくなった4月〜5月が適期です。温暖地の場合は、秋でもかまいません。大きくなった株は、株分けをして植えつけます。

植え場所・置き場所

日当たり、排水のよいところで育てます。

日常の管理

鉢やプランターに植えている場合は、過湿にならないようにします。

花がひととおり終わったら、早めに切り戻すと2回目の花を楽しむことができます。また、秋に花が終わったら、強剪定をしておきます。

夏の管理

夏の高温多湿をやや苦手としますので、鉢やプランターは夏場は半日陰に置くと安全です。

サルビア・ネモローサの花

冬の管理

耐寒性がありますので、花壇で育てるときは霜除けをしなくても戸外で冬を越します。

鉢やプランターに植えている場合は、軒下など強い霜の当たらないところに置き、水やりは少なくしますが鉢土が乾いたら軽く水やりをします。

肥料

花壇に植えるときは、緩効性の化成肥料を1u当たり30〜50gほど入れて庭土とよく混ぜて植えつけます。

プランターなどの場合は、元肥のほか、春と秋には10日〜2週間に1回程度液肥を与えるか、1〜2か月に1回程度緩効性の固形肥料を与えます。

病気・害虫

これといった病害虫はありませんが、水はけが悪いと梅雨時などに根グサれを起こすことがあります。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。