サポナリア

サポナリアの花
写真 サポナリア・オフィシナリス
撮影時期 2002.7.21
栽培状況 庭植え

科名・属名

ナデシコ科
サボンソウ属

園芸分類

宿根草

別名

サボンソウ
ソープワート

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜10月

【サポナリアについて】

サポナリアと呼ばれる園芸植物は、一般的には、ヨーロッパ原産のナデシコ科サボンソウ属のサポナリア・オフィシナリス(Saponaria officinalis)のことを言います。属名のサポナリアは、石鹸が語源ですが、葉を手で揉むと泡立つことから、石鹸の代わりに利用されたことに由来します。ハーブとしてはソートワープあるいはサボンソウと呼ばれます。

このオフィシナリスは、暑さ寒さに強く育てやすい宿根草で、根茎を伸ばしてよく増えます。

なお、バッカリアあるいはドウカンソウとも呼ばれる一年草のサポナリア・バッカリア(Vaccaria hispanica)は、バッカリア属で、サボンソウ属ではありませんので、別に載せています。

【栽培メモ】

丈夫な宿根草で、株がひとりでに増えて、毎年よく咲いてくれます。もっとも、根茎がよく伸びるので、増やすのには都合がいいかもしれませんが、株が少しまとまりに欠けるきいがあります。

【サポナリア・オフィシナリスの概要】

草丈

サポナリアの花

50〜60pほどに伸びます。根茎を伸ばして周囲に芽を出し、よく増えます。

葉の形を見るとナデシコ科の仲間ということがわかります。

ピンクと白が一般的です。一重の他に八重咲きもあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり、とても育てやすい花です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Saponaria officinalis

学名の説明

Saponaria・・・・・「石鹸の」、「石鹸のような」が語源です。

officinalis・・・・・「薬用の」、「薬効のある」

【主な種類と品種】

上の写真のように、花色が濃い種類と下の写真のように淡いピンクの品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 草丈がよく伸びて倒れやすくなりますので、一度摘芯をしてやると、草姿がよくなります。

植え付け

植えつけ時期は、3〜4月又は10月頃が適期です。株がそれほど大きくはなりませんので、庭植えはもちろん、鉢やプランターで育てるのにも向いています。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

サポナリアの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植えつけます。土質は特に選びません。

鉢やプランターも日当たりのよいところで育てますが、耐暑性があるとはいえ、夏は半日蔭に移した方が安全です。

日常の管理

草丈がよく伸びて倒れやすくなりますので、一度摘芯をしてやると、草姿がよくなります。

花が終わったら、側枝が出ている上で切り戻すと、次の花が咲いてくれます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。

ふやし方

地下茎が伸びてひとりでに増えていきますので、庭植えのときは株分けしなくても勝手に増えていきます。鉢やプランターで育てる場合は、植え替えのときに株分けして増やすことができます。また、6月頃に挿し芽をするとよく活着します。

肥料

3月と9月に緩効性の化成肥料を与えますが、丈夫で生育がよいので多肥にする必要はありません。逆に肥料をやりすぎると伸びすぎて倒れやすくなります。

病気・害虫

アブラムシに注意します。また、水はけが悪いと白絹病が発生しやすくなります。

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