コスミディウム

コスミディウムの花
写真 'フィリピン'
撮影時期 2006.5.21
栽培状況 こぼれダネから開花、庭植え

科名・属名

キク科
テレスペルマ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

(特にありません)

原産地

北アメリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【コスミディウムについて】

コスミディウムは、北アメリカ原産のキク科テレスペルマ属の秋まきの一年草で、以前はコスミディウム属に分類されていたことから、今でもこの名前で呼ばれています。

この属には12種ほどが知られていますが、園芸として栽培されているのはブリッドゲアヌム種です。(T. burridgeanum)2005年の種苗会社のカタログから見かけるようになりましたが、栽培は難しくないのにもかかわらず、いつの間にかあまり見かけなくなってしまいました。

花の印象としては、ハルシャギクに似ていますが、コスミディウムの方が中心のチョコレート色の部分が広く入ります。また、花が一斉に咲いて、とても見栄えがします。

【栽培メモ】

春まきにしたところ、開花するまでに梅雨と夏の高温多湿の時期を向かえ、よい結果が出ませんでした。そこで、秋まきにしたところ、今度は、よく咲いてくれました。

写真は、前年の株から落ちたタネから開花したものですが、それだけに、育苗は比較的簡単です。

【コスミディウムの概要】

コスミディウムの花

草丈

40〜50p程度です。

花径3〜4pで、中心部がチョコレート色で周囲が黄色の目立つ花色です。花が次々と立ち上がってきますので、なかなか見事です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

比較的耐寒性がありますので、温暖地の場合は霜除けは必要ありません。耐暑性はなく宿根することはありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Thelesperma burridgeanum

学名の説明

Thelesperma・・・・・ギリシャ語の theles (乳首) + sperma(種子)が語源です。
※ 種子の形に由来します。

burridgeanum・・・・・(※ 不詳)

【主な種類と品種】

'フィリビン' (‘Philippene’)という品種があります。他に 'ブルネット' ( 'Brunette' )という品種もありますが、こちらは流通していないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

タネまき

発芽適温は15〜20度ですので温暖地では9月下旬〜10月中旬に箱まきします。寒地では春まきになります。

好光性なので覆土は、タネが少し隠れる程度にごく薄くします。発芽後、本葉が3〜4枚のころに3号のポリポットに植え替えます。

植え付け

ポリポットの底に根が回るようになったら花壇やプランーなどに定植します。

花壇に植える場合は、植えつけ前に、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜておきます。

コスミディウムの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植える場合は20〜25p程度としますが、株間を少し詰めて植えても蒸れることはなく、開花時は写真のように派手な色彩の花がにぎやかに咲きます。

プランターの場合は、60cmの標準型で3株を目安にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

生育初期はひ弱な感じがしますが、丈夫な草花です。生育するにつれて、見違えるようになります。

冬の管理

温暖地以外は、冬は霜除けをしたほうが安全です。

肥料

それほど多肥にする必要はありません。花壇に植える場合は、植えつけ時に化成肥料を1u当たり50gほど入れます。追肥は特に必要ありません。

鉢やプランターの場合は、植え付け時に緩効性肥料を与え、後は、冬場を除き、液肥を2週間に1回ほど与えます。

病気・害虫

特にありません。

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