ゲウム |
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【ゲウムについて】 |
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ゲウムは、バラ科ダイコンソウ属の多年草です。日本各地に分布するダイコンソウ(Geum japonicum)の仲間ですが、園芸店やホームセンターなどでは、‘ブレイジングサンセット’など主にヨーロッパで改良された八重咲きの園芸種がよく売られています。 これらは、主にヨーロッパ南部から小アジア原産のベニバナダイコンソウ(G.coccineum)とチリ原産のチリダイコンソウ(G.chiloene)が交雑されたものや、セイヨウダイコンソウ(G. urbanum)です。 なお、ゲウムは、アブラナ科のダイコン(大根)とは別属ですが,根元の葉が大根の葉に似ているからこのように名づけられたということです。 【栽培メモ】 春まきにして、発芽後、いったん3号のポリポットで育てた苗を、夏前に4号のポットに植え替えて涼しいところで夏を越し、秋に花壇に定植した方が翌春によく咲いてくれました。苗の段階では、比較的耐暑性があるようです。 また、上の写真は、秋まきにして冬場はビニール温室で育て、こちらも春先に花壇に定植したものですが、よく咲いてくれました。 なお、いずれの場合も、花壇に植えた株は開花後の夏を越すことができませんでしたので、温暖地では宿根することは難しいと思われます。 |
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【ゲウムの概要】 |
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草丈 30〜40cmほどになります。 花 濃い赤色の花で径3〜3.5pほどです。他に黄色などの花色もあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強く冬はロゼット状で越冬します。耐暑性はやや弱く、関東以西の温暖地では、花壇に植えて開花した株の夏越しは容易ではありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Geum spp. 学名の説明 Geum・・・・・この植物の古ラテン名に由来します。 coccineum・・・・・「深紅色の」 chiloene・・・・・「チリの」 urbanum・・・・・「都市の」、「都市に属する」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 春まきの場合は、夏場、苗を涼しいところで育て、秋に定植するようにします。 ※ 秋まきの場合は、フレームなどで育て、春先に定植します。 タネまき タネから育てる場合は、春まきの場合は3月下旬〜4月上旬に、秋まきの場合は9月中旬〜10月上旬に播きます。育苗箱にまき、薄く覆土をします。発芽まで1ヶ月ほどかかることがありますので、その間、用土が乾かないよう注意します。 発芽後、本葉3〜4枚のころに3号のポリポットに植え替えて、苗を育てます。 植え付け タネから育てた場合、秋まきでは、年内に定植できるほどの株になりにくいと言えます。その場合は、フレームなどで育て、春先に定植します。春まきの場合は、夏場、苗を涼しいところで育て、秋に定植するようにします。 苗から育てる場合は、春に苗が売られていますので、これを買ってきて、根鉢を崩さないようにして植えつけます。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 水はけがよくない用土に植えると、夏に枯れてしまうことがありますので、どちらの用土でもパーライトを1〜2割加えた方がよい結果が得られます。 株間 花壇に植える場合は、30pほどとします。60cmの標準のプランターの場合は、3株を目安にします。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、水はけのよいところに植えつけます。耐暑性がやや弱いので午後から日陰になるところが適しています。 鉢やプランターは、夏以外は日当たりのよいところに置きます。 日常の管理 あまり多湿にならないようにします。 夏の管理 種類にもよるとは思いますが、全体的に耐暑性はやや弱いので、鉢やプランターは半日陰の涼しいところに置くようにします。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。 肥料 花壇に植えるときは、植え付け時に化成肥料を1u当たり50gほど入れて植え付けます。秋に定植したときは、春になったら、追肥として化成肥料を与えます。 鉢植えの場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、液肥を月に2回ほど与えます。 病気・害虫 アブラムシが付くことがあります。また、種類によっては、夏の高温多湿で蒸れて枯れることがあります。 |
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