ケロネ

ケロネの花
写真 ケロネ
撮影時期 2018.9.3
栽培状況 鉢植え

科名・属名

オオバコ科
ジャコウソウモドキ属

園芸分類

宿根草

別名

チェロネ
スピード・リオン

原産地

北米

用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜9月

【ケロネについて】

ケロネは、北米の東部が原産のオオバコ科ジャコウソウモドキ属の宿根草で、チェロネあるいはスピード・リオンとも呼ばれます。蛇足ですが、ラテン語の CHE は「チェ」ではなく「ケ」と発言しますので、ラテン語の発音どおり表記するならケロネが正しいようです。

それはさておき、丈夫で育てやすい宿根草ですので、庭のすみに植えておけば、花の少ない時期だけに切り花としても重宝します。ただし、夏の高温と強光を嫌いますので、関東以西の温暖地では夏越しがポイントになります。

【栽培メモ】

西日の当たる庭に植えていたら宿根しませんでした。その後、小さなプランターに植えて、夏は、明るい日陰に置いて管理したところ、暑い夏を乗り切ることができました。

もっとも、植え替えをしなかったときは、水はけが悪くなったのか、その後枯れてしまったことがあります。今度は、午後から日陰になる庭に植え替えました。

【ケロネの概要】

ケロネの花

草丈

草丈は60〜80pほどとやや高くなります。

写真のように、キンギョソウに似た花が咲きます。落ち着いた感じの花で、秋の七草に選ばれてもおかしくないような花ですが、原産地は北米です。

花色は、ピンクのものをよく見かけます。白花もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、夏の高温と強光を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Chelone lyonii

学名の説明

Chelone・・・・・ギリシャ語のカメという意味です。
※ つぽみの形がカメの頭に似ていることに由来します。

lyonii・・・・・アメリカの植物学者 William Scrugham Lyon への献名

【主な種類と品種】

品種名のついたものは見かけませんが、白、ピンクの種類があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏は、半日陰の涼しいところに置きます。

※ 草丈が20pほど伸びたときに、摘心しておきます。

植え付け

ケロネは、庭植えはもちろん鉢やプランターでも楽しむことができます。3月または10月が植えつけの適期です。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ケロネの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

15〜20p程度にします。

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、午後、日陰になるようなところが最適です。特に、夏場の強光を嫌いますので、西日の当たるようなところは避けるようにします。

鉢やプランターで育てる場合は、半日陰に置きます。

植え替え

庭に植えた場合、適地であれば3年程度は植えっぱなしにできますが、それぐらいたつと株が混みあってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。

鉢やプランターで育てる場合は、水はけのよい用土を使って毎年植え替えた方が安全です。

日常の管理

草丈が20pほど伸びたときに、摘芯をしておきます。

乾燥を嫌いますので、庭植えの場合も夏場に晴天が続くようなときは水やりをして乾燥を防ぎます。

鉢やプランターで育てる場合も、水切れを起こさないようにします。

夏の管理

夏の暑さと強光を嫌いますので、鉢やプランターで育てる場合は、真夏は午前中少し日の当たるようなところに置き、西日は避けるようにします。

冬の管理

冬が来ると地上部はなくなりますが、耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

植え替えの際、株分けで増やすことができます。

肥料

花壇に植えた場合は、春と秋に緩効性の肥料を与えます。

鉢やプランターに植える場合も、元肥のほかに追肥として、春と秋に緩効性の固形肥料を与えるか、若しくは、月に2回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

アブラムシがつくことがあります。

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