クリナム |
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【クリナムについて】 |
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クリナムは、アジアやアフリカの熱帯、亜熱帯に約130種が分布しているヒガンバナ科の大型の宿根草です。大変丈夫ですが、やや寒さに弱いので、どちらかといえば温暖地向きです。 大型の球根ですので、鉢植えで育てるには少し窮屈ですが、関東以西の温暖地では、多くの品種が庭植えで冬を越し、毎年美しい花が咲きます。 クリナムにはいろいろな種類がありますが、よく見かけるのが比較的耐寒性がある種間交配種のパウエリーで、白花の咲くパウエリーアルバや赤花のエレンボサンケットなどもよく栽培されています。 なお、耐寒性がないクリナム・アマビーレは、別に取り上げています。また、ハマユウ(ハマオモト)もこの仲間ですが、こちらも別に取り上げています。 【栽培メモ】 パウエリーなどよく出回っている種類は、霜除けをしていない場合、少し強い霜に当たると地上部が枯れ込んでしまいますが、春になると葉を伸ばしてきます。 花も大きく魅力があり、植えっぱなしにできますので、温暖地では育てやすい球根だと思いますが、株が大きくなります。なお、このところ、ハマオモトヨトウの食害がひどくなってきています。 |
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【クリナムの概要】 |
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草丈 小型のもので50p、大型になると1mほどになります。 花 ユリに似た花が横向きあるいは下向きに咲きます。花色は、白、ピンク、濃紅色などがあります。 耐寒性・耐暑性
半耐寒性ですので温暖地では庭植えで冬を越しますが、それ以外の地域では、庭植えの場合は霜除けが必要になります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Crinum 学名の説明 Crinum・・・・・ギリシャ語の crinos(ユリ)が語源です。 pouelii・・・・・イギリス人の育種家ポーウェリー(Powell)の名前にちなんでいます。 ellen bosanquet・・・・・この種類を作り出したアメリカ人 Louis Bosanquet の妻の名前にちなみます。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 庭植えの場合は、4〜5年ほどたつと花数も減ってきますので、分球して植え替えます。 植え付け クリナムは、やや寒さに弱いので暖かくなった4月頃が植えつけの適期です。有機質に富んだ肥沃な土壌を好みますので、植え穴に腐葉土かバーク堆肥などを入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 植えつける深さは、球根の三分の一ほどが見える程度にします。植えた年は葉の展開が遅くなりますが、日当たりと水はけのよいところに植えてあれば心配はいりません。 大型の球根植物ですので、鉢植えで育てるなら、8号以上の大きい鉢を使います。
鉢植えの用土 市販の園芸用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所、置き場所 庭植えの場合は、肥沃で日当たりのよいところが適地です。また、水はけの悪いところは避けるようにします。 鉢やプランターで育てる場合は、葉が出てきてから休眠期に入るまでは、日当たりのよいところに置いて育てます。 株間 大型の品種は40〜50pほどにします。 植え替え 温暖地であれば、庭植えの株は毎年掘り上げる必要はなく、数年間は植えっぱなしにできます。4〜5年ほどたつと花数も減ってきますので、分球して植え替えます。 もっとも、パウエリーなどは、長いこと植えっぱなしにしておくと根が広がりすぎて、植え替え作業に手間がかかります。 鉢やプランターで育てている場合は毎年植え替えますが、大きめのプランターでは2年に1回でも差し支えありません。 植え替えの時期は、気温が上がってくる4月〜5月頃に行います。 日常の管理 花が終わったら、タネをつけないよう花茎を切り取ります。そのままにしておくと、株に負担をかけますし、長い花茎が倒れて見苦しくなります。 冬の管理 種類によって耐寒性が異なりますが、上の品種種は比較的耐寒性があり、関東以西の温暖地では、庭植えにした場合、特に霜除けしなくても冬を越します。少し強い霜に当たると葉が枯れ込みますが、春になると元気に葉を伸ばしてきます。 ただし、株が小さいときや、特に寒さの厳しいときは霜除けをした方が安心です。また、温暖地以外では、霜除けが必要です。 鉢やプランターでに植えている場合は、霜の当たらない軒下に置くようにします。 ふやし方 植え替えのときに、分球して増やします。
肥料 庭に植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、芽が出てきたら1月〜2か月に1回、緩効性の固形肥料を株元に施します。 鉢やプランターで育てる場合は、植え付け後から1〜2か月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。併せて、月に1〜2回程度液肥を与えます。 病気・害虫 ハマオモトヨトウの食害に注意します。放っておくと被害が大きくなりますので、見つけ次第、オルトランなどで早めに駆除します。 また、一度発生すると、翌年度も発生しやすいので、6月頃からオルトラン粒剤などを定期的に撒いて防除します。 |
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