グロリオサ Gloriosa spp.

グロリオサの花
写真 ‘ロスチャイルディアナ'
撮影時期 2007.6.16
栽培状況 庭植え
科名・属名

ユリ科
グロリオサ属

園芸分類

春植え球根

別名

ユリグルマ
キツネユリ

原産地

アフリカ、熱帯アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜7月

【グロリオサについて】

グロリオサは、アフリカ原産のユリ科の春植え球根です。その特徴は、そのユニークな花形と派手な色彩にあります。花持ちがよいので切り花などにも多く使われ、なじみの花になってきました。

高知県は、このグロリオサの生産が全国一で、特にJA高知市三里支所園芸部が出品した‘ミサトレッド’は、オランダで開催されたフロリアード2002で「ゴールドクラス」を受賞するとともに、日本の花としては初めて、インターナショナル・フラワー・トレードショーで総合グランプリを獲得しています。

なお、余談ですが、グロリオサは全草にコルヒチンを含有し、特に球根に多く含んでいることから、ヤマイモと間違えてグロリオサの球根を食べて食中毒を起こした事例があります。もちろん、花を栽培する上では何の問題もありません。

栽培したところでは、支柱をする必要がありますが、それ以外は栽培はいたって簡単です。花壇に植えっぱなしで、案外よく咲いています。

【花の特徴と性質】

グロリオサの花

草丈

1〜1.5mほどになります。

花弁は波打ったような感じで、上向きに反転しています。

花色は赤と黄の複色花が多いですが、ピンクや色が変化する品種もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性はそれほどありませんが、暖地では植えっぱなしで冬を越します。

学名の説明

Gloriosa・・・・・ gloriosus(喜ばしい、すばらしい)が語源です。

rothschildiana・・・・・20世紀初頭の英国の博物学者ロスチャイルド(Rothschild)男爵への献名

superba・・・・・「すばらしく立派な」、「飛び切り上等な」

【主な種類と品種】

ロスチャイルディアナ
G. rothschildiana

グロリオサの中でもっともよく栽培されているのが本種で、緋紅色に黄色の覆輪が入る細弁花です。草丈は1.5mほどです。

ルテア
G. lutea

レモンイエローの花が咲きますが、ロスチャイルディアナと比較するとやや生育が劣ります。

アフリカーナ
G. superba ‘Afrikaner'

草丈は1mほどで橙色の花が咲きます。(写真:中)

ピンクウイング

グロリオサでは珍しい桃白色の花を咲かせます。草丈1.5mほど

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

4月下旬から5月中旬に植えつけます。花壇に植えても、また、鉢植えでも楽しむことができます。花壇に植えた場合は支柱を立てたりネットに這わせます。鉢植えの場合は、行灯仕立てにして育てるのが一般的です

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の堆肥と化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

球根を水平にし、芽が出るところを上側にして植えつけます。

グロリオサは、先端に1つの芽しかありません。これを傷めると芽が出てきませんので、丁寧に取り扱わなければなりません。

グロリオサの花

芽出しをしてから植えつける場合は、暖かいところに置いて、芽が1cmほど伸びたころが植え付けの適期です。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

植え付けの深さは5cmほどの浅植えにします。鉢に植える場合は、新しい球根が下に伸びて肥大するので深鉢を利用します。

株間

花壇に植える場合は、10cmほどにします。鉢植えは、6〜7号鉢に2〜3球が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植えつけます。鉢植えも日当たりのよいところで育てますが、梅雨時など、長雨の予想されるときは、雨の当たらないところに移します。

植え替え

暖地では、植えっぱなしでも冬を越して翌春には芽を出してきますので、毎年植え替える必要はありません。

鉢植えは、毎年植え替えます。

日常の管理

伸びてくる茎は自立できませんので、ネットなどに誘引するか支柱を立てます。

鉢やプランターに植えた場合は、過湿にならないよう鉢土が乾いてからたっぷりと水やりをします。

グロリオサの花

休眠期の管理

秋に葉が枯れてきた頃がら球根を掘り上げる時期です。V字型になっている球根は、そのままにしてバーミキュライトに入れて、暖かい場所に保管します。

鉢植えの場合は、植えたまま乾燥させ、霜の当たらない暖かいところで春の植え替え時まで保管してもかまいません。

ふやし方

球根を掘り上げると、V字型になっていますので、植えつけのときに、ふたつに分けてふやすことができます。この際、すぐに植え付けないで、切り口が乾燥するまで待ってから植えつけます。

肥料

有機質肥料や緩効性化成肥料を多めに施します。また、生育期間中は、月に1回置き肥をします。

病気・害虫

特にありません。

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