クレオメ

クレオメの花
写真 ‘カラーファウンテン’
撮影時期 2015.7.10
栽培状況 春まき後、庭植え

科名・属名

フウチョウソウ科
セイヨウフウチョウソウ属

園芸分類

春まき一年草

別名

セイヨウフウチョウソウ

原産地

熱帯アメリカ

用途

庭植え

花期

6〜10月

【クレオメについて】

クレオメは、熱帯アメリカ原産のフウチョウソウ科セイヨウフウチョウソウ属の春まき一年草です。花の形が蝶に似ていることから和名をセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)といいますが、花の形がユニークで印象に残る草花です。

英名をスパイダーフラワーと言いますが、これは、おしべとめしべが花の外に長く突き出している姿がクモの足のように見えることに由来していると言われています。

なお、クレオメという呼び方は旧の属名に由来します。また、単にフウチョウソウ(Gynandropsis gynandra)というのは西インド諸島原産のフウチョウソウ属の別種ですが、こちらはほとんど栽培されることはありません。

クレオメをまとめて植えると夏の花壇に映えますが、きれいな花を見ようとするなら午前中の早い時間に限ります。夕方に咲き始めますので、強い日が当たる頃になると元気がなくなってしまいます。

【栽培メモ】

直まきにするよりも、ポリポットに播いて育てた方が、手間はかかりますが確実に苗を育てることができました。

上の3枚の写真は、3号のポリポットに播いて早めに定植したものですが、特に植え傷みもなくよく咲いてくれました。

【クレオメの概要】

クレオメの花

草丈

高さ80〜1mほどになります。

長く伸びた茎の先に、4弁花を房状に咲かせます。花色は白、ピンク、紅紫などがありますが、一般にはビンクの花をよく見かけます。

雄しべが非常に長いところがこの花の特徴です。水揚げが悪いので切花には向いていません。

夕方に咲き始め、翌日には散ってしまいますが、次々と花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

暑さと乾燥に強く、育てやすい草花です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Tarenaya hassleriana

学名の説明

Tarenaya・・・・・(※ 不詳)

Cleome・・・・・ギリシャ語の kleio(閉じる)に由来します。

hassleriana・・・・・パラグアイで活動したスイスの植物学者 Emile Hassler への献名

【主な種類と品種】

カラーファウンテン

草丈60〜100pほどで、ピンク〜紅色の混合種です。

スパークラー

新しい品種です。草丈80〜120cm、色はローズ、ラベンダーなどがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 直根性で移植を嫌うので、ポリポットなどに直接播きます。

タネまき

発芽適温は20〜25度ですので、4〜5月に播きます。直根性で移植を嫌うので、直まきするか、ポリポットやジフィセブンなどに直接播きます。覆土は5mmほどにします。

クレオメの花

直まきの場合は、20〜30cmの間隔に数粒ずつまき、本葉が3〜4枚のころから徐々に間引いて1本にします。

ポリポットに播いたときも、発芽後、生育を見ながら徐々に間引いて一本立とします。

植え付け

ポリポットに播いた場合は、ポットの底に根が回ったら根を傷めないようにして定植します。

気温が上がってくるにつれて、苗の生育のスピードが早くなりますので、定植の時期が遅れないようにします。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

25〜30pほどにしますが、多少詰めて植えた方が見栄えがよくなります。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

草丈が高くなってきて倒れそうになったら、支柱をして倒伏を防ぎます。

クレオメの花

肥料

花壇に植える場合は、化成肥料を1u当たり30〜50g施します。追肥は植え付け後1ヶ月ほどしたら化成肥料を1〜2ヶ月に1回ほど株の周りに施します。

鉢やプランターに植えた場合は、元肥の他、生育状況を見ながら、10日に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

ハダニやオンシツコナジラミがつくことがあります。

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