キリンソウ

キリンソウの花
写真 キリンソウ
撮影時期 2011.6.11
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ベンケイソウ科
キリンソウ属

園芸分類

多肉植物(多年草)

別名

特にありません

原産地

日本、朝鮮半島、中国

用途

鉢植え、庭植え

花期

5〜6月

【キリンソウについて】

キリンソウは、日本、朝鮮半島、中国に分布しているベンケイソウ科キリンソウ属の多肉植物(多年草)です。

名前の由来は、中国の古書に出てくる、想像上の動物、麒麟(きりん)に由来するという説もありますが、草姿や花からして首肯できません。むしろ、黄色い花が輪のように咲くところから名付けられた「黄輪草」がふさわしいように思われます。

多肉質ですが、過湿にならないように気を付ければ育てやすい多年草です。耐寒性もあり、水はけのよいところであれば庭植えもできます。

【栽培メモ】

プランターに植えて、一般の草花とそれほど変わらない状態で育てていましたが、特に問題なく育っていました。もっとも、株が混み合ってきてから、株分けをして植え替えをせずにいたところ次第に花が咲かなくなってしまいました。定期的な植え替えが欠かせません。

【キリンソウの概要】

キリンソウの花

草丈

30pほどになります。

小さな黄色の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く、丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Phedimus aizoon var. floribundum

学名の説明

Phedimus・・・・・ギリシャ語の phaidimos(光沢のある)が語源です。

aizoon・・・・・「常緑の」

floribundum・・・・・「花の多い」

【主な種類と品種】

近縁種にホソバノキリンソウがあります。キリンソウに比べて細長い葉で、基部近くまで鋸歯があるところが違いです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 株が混み合ってきたら、株分けをして植え替えます。

植え付け

マンネングサ属に分類されることのある多肉性の多年草ですので、鉢やプランターで育てると失敗はありません。春に植え付けしますが、花後に挿し芽したものを植え付けてもよく育ちます。

庭植えにするときは、水はけがよいところに植えないと根腐れすることがあります。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、腐葉土若しくはバーク堆肥を2:2:1程度に混ぜたものを使っていますが、問題なく育っています。

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、日当たり水はけのよいところに植え付けます。少し高畝して植え付けると安心です。

鉢やプランターも日当たりのよいところに置きますが、梅雨時や長雨が続きそうなときは、軒下など雨のかからないところに移した方が安全です。

キリンソウの花

植え替え

庭植えの場合は、株が混み合ってきたら株分けをして3〜4月ごろに植え替えをします。

小さめの鉢に植えている場合は、植え替えをせずに2年も経つと、株が鉢いっぱいになりますので、そのときは株分けをして植え替えます。

日常の管理

茎が伸びすぎた場合は、花後に切り戻しをします。

冬の管理

冬になると地上部が枯れてきますが、地際に新しい芽が顔を出しますので、古い茎は地際で切り取っておきます。

耐寒性がありますので、温暖地では戸外で冬を越します。鉢やプランターで育てる場合は、水やりは控えめにします。

ふやし方

株分けや挿し芽で増やすことができます。花後に切り戻したときに、茎の先の方を10cmほど切って鹿沼土などに挿すと簡単に発根します。

肥料

庭植えの場合は、特に肥料をやらなくてもよく育ちます。

鉢やプランターで育てる場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、6月頃まで定期的に緩効性の固形肥料を少なめに置肥するか、もしくは、液肥を月に1〜2回与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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