カンガルーポー

カンガルーポーの花
写真 カンガルーポー
撮影時期 2009.3.14
栽培状況 開花株購入

科名・属名

ヘモドラム科
アニゴザントス属

園芸分類

半耐寒性多年草

別名

アニゴザントス

原産地

オーストラリア南西部

用途

鉢植え

花期

4〜6月

【カンガルーポーについて】

カンガルーポーは、オーストラリア原産のヘモドラム科アニゴザントス属の多年草です。オーストラリア原産の花はユニークなものが多いですが、カンガルーポーもその一つで、花の形がカンガルーの前足に似ているところからこの名前が付いています。

花は、形もユニークですが、微毛に包まれていますのでベルベットのような感触があります。とても個性的で、園芸店やホームセンターでも、たまに見かけることがあります。

【栽培メモ】

夏の高温多湿にやや弱いようで、雨に打たれて過湿になったこともあり、夏が来るころに枯れてしまいました。その後、もう一度育ててみましたが、あまりよく育ちませんでした。日本の、特に温暖地の気候にはあまり向いていないようです。

【カンガルーポーの概要】

カンガルーポーの花

草丈

60p〜1.5mほどになります 。

カンガルーの前足に似ているようですが、とにかく、おもしろい形をしています。花色は、黄色や橙色などがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はなく、冬は5度以上は必要といわれています。また、夏の高温にも弱いので、環境適応範囲が狭い植物です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Anigozanthos spp.

学名の説明

Anigozanthos・・・・・ギリシャ語の anises(等しくない)+ anthos(花)が語源で、花被片の大きさが一様でないことに由来しています。

bicolor・・・・・「2色の」

flavidus・・・・・「淡黄色の」、「黄色がかった」

manglesii・・・・・イギリス人の James Mangles への献名

【主な種類と品種】

園芸的に利用されているのは、以下の種類やそれらの交配種です。

バイカラー
A. bicolor

緑と赤のツートンカラーの花が咲きます。

フラビダス
A. flavidus

黄緑色から橙赤色の花が咲きます

マングレシィー
A. manglesii

濃い赤や緑色の花で西オーストラリアの州の花になっています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花が終わる頃まではあまり乾燥させすぎないようにし、開花後は、乾燥気味に管理します。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで春に開花株が売られていますので、これを購入して育てます。乾燥気味の環境を好み、耐寒性もないので鉢での栽培になります。

購入した開花株の鉢が小さくて根詰まり気味のときは、根鉢を崩さないようにして、一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。

カンガルーポーの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使うことが肝要です。一般の草花用培養土よりも山野草の用土が適しています。

置き場所

春と秋は日当たりのよいところに置きます。

植え替え

植え替えは10月頃に行います。小さい鉢の場合は2年に1回、大きめの鉢に植えている場合は。3〜4年に1回程度が目安です。

日常の管理

暖かくなってきて生育期に入ってから、花が終わる頃まではあまり乾燥させすぎないようにします。

開花後は、乾燥気味に管理し、できるだけ雨に当てないようにします。特に、長雨が予想されるときは雨の当たらないところに移します。

夏の管理

夏の高温に弱いので、風通しのよい半日陰の涼しいところに置きます。

また、雨がかからないところに置いて、水やりは控えめにします。肥料も必要ありません。

冬の管理

耐寒性がないので、室内に取り込みます。水やりは、ごく控えめにします。

肥料

植え付け時に緩効性の固形肥料を与えます。後は、春と秋に2〜3週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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