カタナンケ |
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【カタナンケについて】 |
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カタナンケは、地中海沿岸地域原産のキク科ルリニガナ属の多年草です。ただし、高温多湿に弱いので、関東以西の温暖地では開花株は夏に枯れることが多く、春まきの二年草として扱われます。 ブルー系の花がよく栽培されますが、白花もあります。 写真のように、開花時期になるとたくさんの花茎が立ち上がってきますが、一度にまとまって咲くという咲き方ではなく、順々に咲いていきます。 【栽培メモ】 秋まきにしたところ、育苗はさほど難しくはありませんでした。しかし、通常の栽培では、11月に定植すると梅雨時から梅雨明けに花が咲き始めますが、花が十分に咲かないうちに、高温多湿で枯れることが多くなります。 そこで、春まきにして、ポリポットに植えた状態で夏を越して10月上旬に定植したところ、翌春には大株になってよく咲いてくれました。 |
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【カタナンケの概要】 |
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草丈 30〜40pほどです。 花 花茎が長く伸びて、その先に花径5pほどのブルーの花を咲かせます。 白花もありますが、ブルーの品種が一般によく出回っています。ドライフラワーとしても利用できます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性が比較的ありますので、強い霜に当てなければ冬を越します。耐暑性はさほど強くありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Catananche caerulea 学名の説明 Catananche・・・・・「強い刺激」即ち媚薬を意味するギリシャ語に由来します。 caerulea・・・・・「青色の」 |
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【主な種類と品種】 |
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ブルーとホワイトの花色のタネが販売されています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 温暖地の場合は、春に播いて翌春に開花させる二年草としての栽培がベストです。 タネまき 温暖地では、春まきにして、その年の4〜5月に花壇に定植すると、花が咲かないうちに夏の高温多湿で枯れてしまいます。一方、9月下旬〜10月上旬に播くと、花が咲く頃には梅雨の時期と重なり、こちらもあまりよい結果が得られませんでした。 そこで、春まきにして、ポリポットに植えた状態で涼しいところに置いて苗を育て、秋に定植して育てたところ梅雨になる前によく咲いてくれました。 寒冷地でも、春に播く場合は、翌春に開花する二年草扱いになります。 いずれの場合も、箱まきにして、覆土はタネが隠れる程度に薄くします。 発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて、定植するまで苗を育てます。 植え付け 酸性土を嫌いますので、花壇に植えつけるときは、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 温暖地の場合は、種を播いて育てた苗を涼しくなってくる9月下旬〜10月上旬に花壇やプランターなどに定植します。 花壇に定植するときは、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 株間 20pほどが適当です。標準の60pのプランターの場合は、3株が目安です。 植え場所・置き場所 秋に花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植えつけます。 同様に、秋に鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 乾燥には強いですが過湿を嫌いますので、鉢やプランターに植えた場合、長雨のときは雨のかからないところに移した方が安全です。 鉢植えの場合、花茎が途中でしおれてしまうことがありますが、花壇に植えた場合はそうしたことはありません。 夏の管理 タネを播いてポリポットに植え替えた苗は、半日陰又は午前中少し日の当たるような涼しいところにおいて夏を越させます。 冬の管理 耐寒性はありますので、強い霜に当てなければ冬を越します。ただし、特に寒さの厳しいときは不織布でトンネルするなりして霜除けをした方が安心です。鉢植えは、軒下など霜の当たらないところに置きます。 肥料 花壇に植える場合は、植え込み時に緩効性の化成肥料を入れて庭土とよく混ぜてから植えつけます。暖かくなったから追肥として化成肥料を与えます。 鉢やプランターの場合は、植え付け時に緩効性肥料を与え、暖かくなったら緩効性の固形肥料を与えるか、もしくは液肥を月2〜3回与えます。 病気・害虫 特にないようですが、温暖地の場合、開花株は夏の高温多湿で枯れてしまうことが多くなります。 |
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