カルミア |
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【カルミアについて】 |
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カルミアは、北アメリカ東部原産のツツジ科カルミア属の常緑低木で、この属には7種あるとされています。その中で、主に栽培されているのは、ラティフォリア(K. latifolia )とアングスティフォリア(K. angustifolia)の2種ですが、園芸品種の多くは前者です。 カルミアの魅力は、金平糖のようなつぼみ、そして、パラソル状の花がすばらしくにぎやかに咲いてくれるところにあります。 とても魅力ある花木のひとつですので、もっと栽培されるといいと思いますが、やや夏の暑さに弱く、温暖地では少し育てにくいと考えられます。 【栽培メモ】 何本か植えてみましたが、ある程度は育つものの大きく育つというところまでいきませんでした。庭植えの場合も、暑さによるものと推測されますが、根の張りが弱く、なかなか思うようには育ってはいません。 ツツジ科の花木ですが、ツツジよりは、むしろ、シャクナゲに近いのではないかと思われます。 |
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【カルミアの概要】 |
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樹高 1〜2m程度になります。 花 花径は2p程度ですが、たくさん集まって房状に咲くのでとても美しく、人気のある花木です。 花が金平糖のような形をしているところに特徴があります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強く、北海道でも栽培可能です。 これまでの経験からすると、寒さよりも夏の高温、乾燥が苦手です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※(温暖地では)やや難しい ※ 大きな木に育てるのは:(温暖地では)かなり難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Kalmia latifolia 学名の説明 Kalmia・・・・・カルミアを発見したスエーデンの植物学者のピーター・カーム(Peter Kalm)への献名 angustifolia・・・・・ angusti(狭い、細い)+folium(葉)が語源です。 latifolia・・・・・lalus(広い、幅の広い)+folium(葉)が語源です。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 西日の当たらない半日陰になるところで育てます。 植え付け 植え付けは、3〜4月か9月下旬〜10月ごろが適しています。 庭に植える場合は、1〜2年は鉢で育ててから植えつけます。販売されている木は小さな鉢に植えられていることが多く、すぐ花壇に植えると根が十分に張っていないため根付かないことがよくあります。 庭植えの場合は、添え木をして風で根元がぐらつかないようにしておきます。 鉢植えの用土 園芸店やホームセンターなどで売られている苗に、ピートモスなどを主体にした用土に植えられている場合がありますが、これをそのままにして植え込むと、後の生育があまりよくありません。 思い切ってピートモスを水洗いして取り除き、鹿沼土を主体にした用土に植え込むと、よい結果が得られます。鹿沼土と腐葉土を7対3程度の割合にしたものが適当です。 この場合は、株が弱りますので、乾燥させ過ぎないよう管理には十分注意し、しばらく半日陰に置いた方が安全です。 植え替え 鉢植えの場合は、2年に1回ほどの頻度で植え替えをします。根の張りがそれほど強くないので、古い土を少し落として一回り大きい鉢に植え替えます。 植え場所・置き場所 庭植えの場合は、西日の当たらない半日陰になるところが最適です。特に、夏の西日が当たるような場所は避けます。乾燥地では生育がよくないので、腐葉土やバーク堆肥などを入れて保水力をよくする必要があります。 鉢植えは、日当りのよいところに置きますが、午後は半日陰もしくは日陰になるようなところが最適です。特に夏場は半日陰になるところに移します。 関東以西の温暖地の場合、庭植え、鉢植えとも、栽培する場所を選ばないと、だんだんと木に勢いがなくなり、そのあげく、枯れてしまうことになりますので注意します。 日常の管理 鉢植えの場合、過湿にしすぎてもいけませんが、花がないとつい手抜きになって水やりを忘れがちになります。こうすると樹勢が弱って翌年よい花が咲きません。手間のかけれない人は庭植えにした方が無難です。 花がらを残しておくと、木に負担になるので花が終わり次第取り除いておきます。 剪定 自然に樹形をつくるので、剪定はほとんど必要はありません。 肥料 庭植えの場合は、2月頃、株の周囲に寒肥をやっておくと生育がよくなります。 また、花後、骨粉と油カスを主体にした固形肥料をお礼肥として与えます。 鉢植えの場合は、春と秋に同様の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 特にありません。 |
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