カルセオラリア

カルセオラリアの花
写真 カルセオラリア
撮影時期 2021.3.23
栽培状況 秋播き後、鉢植え

科名・属名

ゴマノハグサ科
キンチャクソウ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

キンチャクソウ

原産地

チリ、ペルーなど

用途

鉢植え

花期

2〜4月

【カルセオラリアについて】

カルセオラリアは、ゴマノハグサ科キンチャクソウ属の秋まき一年草で、ユニークな花形からキンチャクソウと呼ばれます。現在流通している品種は、チリ、ペルーなどが原産のカリセオラリア属の数種が交配されて作り出された種間交配種です。

花がおもしろい形をしていますので人気がありますが、微細種子で育苗にはかなり手間がかかりますので、通常は、開花株を購入して花を楽しみます。

【栽培メモ】

秋にタネを播いて育てたところ、苗の生育がとてもゆっくりで苦労しました。ポリポットに植え替えてから部屋の中に置いて育てたところ、3月になってようやく花が咲きはじめました。

ただし、園芸店やホームセンターなどで販売している株の大きさと比較すると、上の写真のように今ひとつでした。株がある程度大きくなると生育のスピードが上がってきますので、大きな株にするには発芽後から初期の管理が大切だと思われます。

開花株を購入して育てたときも、かなり長い間楽しむことができましたが、タネを播いて育てた場合も同様です。

【カルセオラリアの概要】

カルセオラリアの花

草丈

20〜30pほどです。

花径1〜2pほどで、花色は、黄、橙、赤の他いろいろな色の複色花があります。

また、小さな斑点の入る花が多いようです。大事に管理すると長い間花を楽しむことができます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

本来は宿根草ですが、高温に弱いので一年草として扱われます。

また、寒さにも弱く、冬は室内で管理します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:かなり難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Calceolaria x herbeohybrida

学名の説明

Calceolaria・・・・・ calceolatus(靴の形に似た、スリッパ形の)が語源です。

herbeohybrida・・・・・「草本性の種間雑種の」

【主な種類と品種】

ヘルベオヒブリダ種
C. herbeohybrida

エクアドルやチリ原産のコリンボサ(C. corymbosa)とクレナティフロラ(C. crenatiflora)をベースに品種改良がなされた種類です。

草丈15pほどで、赤、黄、複色花などがミックスされたデインティーミックスのタネが販売されていました。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花や葉に水をかけると花が傷んだり、灰色カビ病が発生しやすくなるので注意します。

※ 過湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理します。

タネまき

カルセオラリアのタネは微細ですので、育苗には手間がかかります。

タネを播く時期は9月中旬頃が適期で、ピートバンに播いて、覆土はしません。発芽後、本葉が2〜3枚になったらポットに植え替えて苗を育てます。

カルセオラリアの花

発芽後の生育がゆっくりですので、まずは2号(6p)のポットに植え、2号ポットに根が回ったら3号ポットに植え替えて、薄めの液肥を与えながら苗を育てます。

植え付け

寒さに弱いことと、花や葉に雨が当たると病気が発生しやすいので、通常は、鉢やプランターで育てます。

タネから育てた場合は、3号ポットに根が回ったら鉢やプランターに植えつけますが、通常の栽培では、寒さが来るまでに鉢に定植できる大きさに育てることが難しいので、室内の日当たりのよいところに置いて育てます。

春になると開花株が園芸店などに出回りますので、これを買って育てる方が一般的です。

鉢植えの用土

水はけのよいことが大切で、赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜた用土などを使います。

置き場所

日当たりのよいところで育てます。ただし、日差しが強くなる3月下旬頃になると、乾き気味の株を日当たりのよいところに置くと葉焼けすることがありますので注意します。

株間

プランターなどに植えるときは10〜15pほどの間隔にします。

日常の管理

過湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理します。花や葉に水をかけると花が傷んだり、灰色カビ病が発生しやすくなるので注意します。

カルセオラリアの花

また、花がらをこまめにつみ取ってやると株が弱らず、長く楽しめます。

肥料

花付きが悪くなるのでチッソ肥料は控えめにし、月に2〜3回ほど薄い液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシが付きやすいので、見つけ次第駆除します。また、育苗中に葉を食べられることがありますので見つけ次第殺虫剤をかけておきます。

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