オーキッドバイン

の花
写真 オーキッドバイン
撮影時期 2019.6.23
栽培状況 庭植え

科名・属名

キントラノオ科
ツルキントラノオ属

園芸分類

つる性木本

別名

ツルキントラノオ

原産地

ブラジル

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜10月

【オーキッドバインについて】

オーキッドバインは、ブラジル原産のキントラノオ科ツルキントラノオ属のつる性木本です。最近、緑のカーテンとして利用できる植物が見直されていますが、つるが大変よく伸びる本種もその一つです。

もっとも、耐寒性がそれほど強くないので、庭植えで育てられる地域は限られますが、大きな鉢を使えば鉢植えでも育てることができます。花は、一面に咲くという咲き方ではありませんが、6月頃に咲き始めて、長い間咲いてくれます。鮮やかな黄色の花は、ランの花にたとえられるようによく目立ちます。

【栽培メモ】

庭植えにして栽培していますが、軽く霜除けをして冬を越していますので、関東以西の温暖地では庭植えが可能と思われます。

つるの伸びが旺盛で、うっかりすると周囲の木にもつるを伸ばしていきますが、冬にはつるが枯れてしまいますので、困ると言うほどのことはありません。

【オーキッドバインの概要】

オーキッドバインの花

樹高

つる性で、剪定、誘引をせず放置すると5mほどに伸びていきます。つるは、暖かくなるとかなり密に伸びますので緑のカーテンとしても十分利用できます。

花径4pほどの黄色の花が長い間咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性は劣ります。関東以西の暖地でも、霜除けが必要ですが、霜除けをしっかりすれば庭植えでも冬越しは可能です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Stigmaphyllon ciliatum

学名の説明

Stigmaphyllon ・・・・・ Stigma(柱頭)+ phyllon(葉)

ciliatum・・・・・「繊毛のある」、「縁毛のある」

【主な種類と品種】

この属には、葉に縁毛のないリットラーレ(S. littorale)があります。また、中米原産でバタフライバインと呼ばれるマクロペタラ(M. macroptera)が近縁種に当たります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 気温が上がるにつれ、つるが伸びていきますので順次誘引していきます。

植え付け

耐寒性が強くないので、4〜5月頃に植え付けます。庭植えの方が、オーキッドバインのよさを生かすことができますが、大鉢を使えば鉢でも栽培できないことはありません。

気温が高くなるにつれ、つるがどんどんと伸びていきますので、早めにトレリスやネットなどを準備しておきます。

オーキッドバインの花

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、腐葉土若しくはバーク堆肥を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢植えは、毎年植え替えた方が生育がよくなります。

日常の管理

つるが伸びてきたら、トレリスやネットなどに這わしていきます。つるの伸びが旺盛ですので、大きめのものを準備しないと持て余すことになりかねません。

冬の管理

耐寒性がやや弱いので、冬が近づいたら根元ちかくまで切り戻しをして、マルチをするなどして霜除けをしておきます。

鉢植えも同様に切り戻して、軒下など霜の当たらないところに移します。寒さが気になるところは室内に取りこみます。

肥料

庭植えの場合は、植え付けの際、有機質肥料をすき込み、後は、緩効性の化成肥料を追肥します。

鉢植えも、元肥の他に緩効性の固形肥料を月に1回程度与えますが、固形肥料の代わりに週1回ほど液肥を与えても差し支えありません。

病気・害虫

目立った被害を与えるものはありません。

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