オーブリエチア

オーブリエチアの花
写真 オーブリエチア
撮影時期 2016.3.31
栽培状況 鉢植え(冬はビニールハウスで栽培)

科名・属名

アブラナ科
ムラサキナズナ属

園芸分類

秋播き一年草
多年草

別名

ムラサキナズナ
オーブリエタ

原産地

地中海沿岸

用途

鉢植え、庭植え

花期

3〜4月

【オーブリエチアについて】

オーブリエチアは、ムラサキナズナとも呼ばれ、地中海からイランにかけて分布しているアブラナ科ムラサキナズナ属の多年草です。ムラサキと付いているのは、紫色や赤紫色の花が咲くことによるものと思われます。

栽培されることはそれほど多くないですが、こんもりとした株で鉢植えに適していて、なかなか美しい花が咲きます。このごろでは、早春に園芸店やホームセンターなどに行けば、よく見かけるようになりました。ヨーロッパではポピュラーな花のようです。

本来は多年草ですが、アブラナ科の草花がそうであるように暑さに弱く、夏越しがやや難しいため通常は一年草として扱われています。タネも販売されていますので、タネから育てることもできます。

【栽培メモ】

耐暑性がやや弱いとはいえ、鉢植えの株を初夏からは半日陰に、夏が来たら明るい日陰に置いて育てたところ、なんとか夏を越しました。

ですので、関東以西の温暖地でも、初夏を迎える頃から、涼しいところに置けば夏越しも不可能ではないと思われます。ただし、花壇に植えた場合は、花後に枯れてしまいました。

2019年の秋に国華園の 'オードリーミックス' のタネが手に入りましたので、タネを播いて、冬はビニールハウスに入れて苗を育てました。その結果、比較的スムーズに生育し、花壇に植えた株もプランターに植えた株もよく咲いてくれました。(写真:下の3枚)

【オーブリエチアの概要】

オーブリエチアの花

草丈

10〜15cm程度の小型の草花ですので、花壇の他、鉢やプランターでの栽培に向いています。

花径1.5p程度の4弁花で、ひとつの花茎から4〜6個の花が咲きます。非常に美しい紫色や赤紫の花が魅力です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 やや弱い

高温多湿が苦手です。寒さには強く温暖地では戸外で冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地の場合は)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Aubrieta deltoidea

学名の説明

Aubrieta・・・・・フランスの植物画家クロード・オーブリエ(Claude Aubriet)への献名

deltoidea・・・・・「三角形の」、「正三角形の」

【主な種類と品種】

国華園からオードリーミックスのタネが販売されていました。園芸店やホームセンターでは、オーブリエチアとして販売されており、品種名は付いていませんでした。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ タネから育てる場合は、播く時期が遅くならないようにします。

※ 鉢やプランターに植えた株は、涼しいところに置いて夏に備えます。

タネまき

タネはあまり販売されてないようですが、入手したら9月下旬〜10月上旬に播きます。箱まきにして、覆土は2〜3mmにします。発芽後の生育がゆっくりですので、播く時期が遅くならないようにします。

オーブリエチアの花

本葉が2〜3枚になったら、まずは2号(6p)のポリポットに植え替えます。

そして、2号のポリポットに根が回ったら3号(9p)のポリポットに植え替えて苗を育てます。タネを播く時期が遅くなったりして生育が遅れたときは、寒くなってきたらフレームなどに入れて苗を育てます。

植え付け

タネを播いて育てた場合は、3号のポリポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに植え付けます。ただし、生育が遅れて寒くなる頃までに充実した株に育っていない場合は、花壇への植え付けは春まで待つようにします。

鉢やプランターで育てる場合は、多少、小さな株でも植え付をして、冬が来たらフレームやビニールハウスなどで育てます。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

植え付け時には、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を30gほど撒いて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。

早春になると園芸店やホームセンターなどにポット苗が出てきますので、購入したらできるだけ早めに鉢やプランターなどに植え付けます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3:にませた用土に苦土石灰を少し混ぜたものが一例です。山野草の培養土でもかまいません。

株間

15〜20p程度とします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植える場合は、花が終わるまでは、日当たりのよいところに置いて育てます。また、夏を越すことができれば、涼しくなってから半日陰から日当たりのよいところに移します。

植え替え

鉢やプランターに植えて育て、夏を越すことができた株は、涼しくなってきたら新しい用土で植え替えをします。

日常の管理

定植後、摘芯をして枝数を増やすようにします。そして、花後には株を刈り込んで、蒸れによる枯れ込みを防ぐようにします。

また、過湿にすると根ぐされをおこしやすいので、鉢やプランターで育てる場合は、鉢土の表面が乾いたら水やりをするようにします。

夏の管理

耐暑性がやや弱いので、鉢やプランターに植えた株は夏が来る頃には明るい日陰に移し、真夏は明るい日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。温暖地以外では、寒さの厳しいときは霜除けをした方が安心です。

鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

オーブリエチアの花

ふやし方

花後、もしくは秋の植え替え時に株分けをします。

また、次の年もタネから育てるならタネを採っておくようにします。

肥料

それほど多肥にする必要はありません。花壇に植える場合は、植え込み時に緩効性の化成肥料を入れて庭土とよく混ぜてから植えつけます。追肥は、特に必要としません。

鉢やプランターで育てる場合は、植え付け時に緩効性肥料を与えますが、量は多く与える必要はありません。暖かくなったら液肥を月2回ほど与えます。

病気・害虫

アオムシがつくことがあります。

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