エレモフィラ

エレモフィラの花
写真 エレモフィラ・ニベア
撮影時期 2017.3.7
栽培状況 開花株購入

科名・属名

ゴマノハグサ科
エレモフィラ属

園芸分類

半耐寒性常緑低木

別名

エミーブッシュ

原産地

オーストラリア

用途

鉢植え

花期

3〜5月

【エレモフィラについて】

エレモフィラは、オーストラリア原産のゴマノハグサ科エレモフィラ属の低木です。この属には、210種を超える種類がありますが、よく栽培されているのはエレモフィラ・ニベアです。また、最近は、マクラータのスイートルビーという品種も見かけるようになりました。

エレモフィラというのは「砂漠を好む」という意味ですが、その名のとおり過湿を嫌います。また、夏の高温多湿と冬の寒さも苦手です。

【栽培メモ】

ニベアを鉢植えで栽培していて、過湿になったため枯れてしまったことがあります。また、再度、育てたときは夏の高温多湿を乗り切ることができませんでした。一年ものと考えて育てた方がストレスになりません。

【エレモフィラの概要】

エレモフィラの花

樹高

現地では1.5〜2mほどになるようで、株元から細かく枝分かれした樹形になります。鉢植えで栽培すれば、50pを超えることはなさそうです。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

耐寒温度は5度程度ですので、霜の降りる前に室内に取り入れます。また、夏の高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Eremophila

学名の説明

Eremophila・・・・・ギリシャ語の eremo(砂漠)+ philus(・・・を好む)が語源です。

nivea・・・・・「雪白の」

maculata・・・・・「斑点のある」、「しみのある」

【主な種類と品種】

ニベア

葉と枝の表面に短い白い毛がありますので、銀白色のとても美しい色合いをしています。薄紫のやさしい色合いの花が咲きます。

マクラータ
E. maculata

エミューブッシュとも呼ばれます。花色は、ピンク、黄(写真:下)、オレンジなどがあり、'スイートルビー' という品種は、ピンクの花色で花弁に斑点が入ります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 乾燥を好みますので、過湿にならないようにします。

※ 夏の強光を嫌いますので、半日陰もしくは明るい日陰に移します。

植え付け

耐寒性が弱いので、通常は鉢植えで育てます。園芸店やホームセンターなどでは、春先に花の咲いた株が売られていますので、これを買って育てます。

鉢が小さく根詰まり気味の株は、根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢に植え替えます。

エレモフィラの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土に植えつけます。市販の草花用培養土にパーライト又は軽石砂を2〜3割ほど加えた用土が一例です。

置き場所

春〜秋は、夏場を除き、戸外のよく日の当たるところで管理します。ただし、過湿に弱いので梅雨時や長雨になりそうなときは雨のかからないところに置きます。

植え替え

2年に1回程度の頻度で植え替えをします。

4月又は10月ごろに、根鉢をあまり崩さないようにして一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

乾燥を好みますので、過湿にならないよう鉢土が乾いてから水やりをします。過湿にすると、枯れてしまうことが多いので注意します。

剪定

剪定をするときは、花後に行いますが、強剪定は避け、全体を軽く切り戻しをしておきます。

夏の管理

夏の強光を嫌いますので、半日陰もしくは明るい日陰に移します。

冬の管理

耐寒性がないので、冬は、室内の日の当たる場所に置きます。水やりは控えめにして、肥料も与えません。

ふやし方

挿し木で増やすことができます。

肥料

生育期に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にありません。

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