エラチオールベゴニア

エラチオールベゴニアの花
写真 エラチオールベゴニア
撮影時期 2019.6.5
栽培状況 開花株購入

科名・属名

シュウカイドウ科
シュウカイドウ属

園芸分類

多年草

別名

リーガースベゴニア

原産地

(園芸交雑種)

用途

鉢植え

花期

11〜6月

【エラチオールベゴニアについて】

エラチオールベゴニアは、球根ベゴニアとソコトラナ種(G. socotrana)を交配して育成された品種群を指します。別名をリーガースベゴニアと言いますが、これは、本種の育種を進めたドイツ人のオットー・リーガーに因んでいます。

なお、エラチオールベゴニアと呼ばれるようになったのは、‘エラチオール’という品種が有名になったことによるものです。

正確に言うと、リーガースベゴニアは、エラチオールベゴニアの中に含まれるようですが、一般的には、同じように使われています。

花が大変豪華で、しかも長持ちするので、冬から春先の鉢物としては最高のもののひとつです。園芸店やホームセンターなどでは、ほぼ年中見かけます。

【栽培メモ】

購入した株を翌年も同じように豪華に咲かせることはなかなか難しいですが、それでも花期が長いので十分に楽しめます。なお、冬場、縁側の戸を締めて温度、湿度が高い状態になっていたため、ウドンコ病が発生したことがあります。

【エラチオールベゴニアの概要】

エラチオールベゴニアの花

草丈

30〜40pほどになります。

花付きがよく、株を覆うように咲くのでたいへん豪華です。一重と八重があり、花色は、白、黄、橙、赤などです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

生育適温は、15〜25度ほどで、耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Begonia x hiemalis

学名の説明

Begonia・・・・・サンドミンゴの提督 M.Begon に因みます。

hiemalis・・・・・「冬の」

【主な種類と品種】

たくさんの品種が出ています。ちなみに、上の写真は、'ストロベリーフィールズ' という名前が付いていました。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 冬は室内で、また、春と秋も直射光を避け室内のレースのカーテン越しの光が当たるところが適しています。

※ 夏は、風通しのよい戸外の明るい日陰に置きます。

植え付け

周年売られていますが、11月〜12月に園芸店やホームセンターなどに多く出回るようになりますので、通常、この時期から春先に買って育てます。耐寒性がないので、鉢植えで育てます。

エラチオールベゴニアの花

購入した株の鉢が小さく根詰まり気味の場合がありますが、この場合は、根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢に植え付けます。

鉢植えの用土

市販の園芸用培養土、もしくは、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(又は軽石砂)を5:4:1程度に混ぜた用土などを使います。

置き場所

春と秋は、直射光を避け室内のレースのカーテン越しの光が当たるところが適しています。

気温が高い時期は、蒸れないように窓を開けるようにします。日中不在でなどで、そこまで管理できない場合は、雨の当たらない戸外の半日陰に置きます。

植え替え

花が終わった株は、茎を短く切り戻し、5月頃に植え替えします。

日常の管理

終わった花や、変色した葉は早めに取り除きます。

夏の管理

高温と強光を嫌いますので、風通しのよい戸外の明るい日陰に置きます。

冬の管理

冬場に花の咲いた株を手に入れることが多いので、購入後は室内で管理することになります。

置き場所としては、日当たりのよいところが適しています。夜の冷え込みがきつい日は、部屋の中に小さな簡易温室を置き、その中に入れると安心です。

冬場は、基本的に肥料を与える必要はありません。

エラチオールベゴニアの花

ふやし方

増やす場合は、バーミキュライトなどに葉挿し、茎挿しができます。

肥料

買った株は、肥料を与える必要がない場合が多いですが、植え替えした後は、油カスと骨粉を混ぜた固形肥料を置肥するのが簡単です。

そして、7月〜9月と冬場を除き、2週間に1回ほど液肥を与えます。

病気・害虫

うどんこ病、灰色かび病が発生することがあります。また、暖かくなってくるとアブラムシが発生することがあります。

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