ウチョウラン属

ウチョウランの花
写真 ユメチドリ
撮影時期 2023.6.22
栽培状況 開花株購入

科名・属名

ラン科
ウチョウラン属

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

青森県〜鹿児島県

用途

鉢植え

花期

6〜7月

【ウチョウラン属について】

ウチョウラン属には、ウチョウランの外に、サツマチドリ、アワチドリなどがあります。いづれも小型のランですが美しい花が咲きますので人気があり、愛好家も少なくありません。

ウチョウラン属にはやや耐暑性が弱い種類もありますが、丈夫で耐暑性もあって栽培しやすい品種が人工交配によりたくさんつくられています。これらの品種は、一般のカタログではセットで販売されていることが多いようです。

【栽培メモ】

開花株を購入したところですので、詳細は追って。

【ウチョウラン属の概要】

ウチョウラン属の花

草丈

10〜20pほどです。

【主な種類と品種】を参照

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 やや弱い〜比較的強い

冬は休眠期になりますので、霜の当たらないところに置きます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 比較的やさしい〜やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Ponerorchis

学名の説明

Ponerorchis・・・・・「価値のない」あるいは、「役に立たない」オルキス属(広義のハクサンチドリ属)という意味です。栽培あるいはランの育種にとっては、ということでしょうか。

graminifolia・・・・・「イネの葉の」

suzukiana・・・・・本種を発見した植物研究家の鈴木吉五郎氏への献名

【主な種類と品種】

ウチョウラン
Ponerorchis graminifolia

本州の関東地方以西、四国、九州に分布する多年草で、淡い紅紫色の花が咲きます。

サツマチドリ
P. graminifolia var. micropunctata

鹿児島県の甑島(こしきしま)だけに自生しています。淡紅紫色〜淡紅色の花で、唇弁に赤紫色の斑点が入るものが多いようです。

アワチドリ
P. suzukiana

千葉県の房総半島にのみ自生しています。花色は淡紅紫色ですが変化があります。

ユメチドリ
P. hybrida

アワチドリ、サツマチドリを主体に育種されたウチョウラン属の種間交配種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

植え付け

植え付けの時期は、2月中旬〜3月中旬もしくは11月頃が適期です。2.5号鉢に3〜5本程度が目安で、球根の上に1pほど土が被る程度に植え付けます。

植え付ける際は、尖っている方を上にしますが、見分けが付かないときは球根を横にして植え付けても差し支えありません。

鉢植えの用土

市販の山野草の培養土を使うと簡単ですが。鹿沼土を主体に軽石砂を混ぜたものでも差し支えありません。

ウチョウラン属の花

置き場所

風通しのよい明るい日陰に置きます。できれば、春と秋は1〜2時間ほど日が当たれば最適です。また、年間を通じて雨の当たらないところに置きます。

植え替え

2〜3年に1回の頻度で、2〜3月頃に新しい用土に植え替えます。

日常の管理

水やりは芽だしの時期にやや多くし、つぼみが付く頃からは乾いたらたっぷりと与えるようにします。水やりをする際は、花や葉に水がかからないようにします。

夏の管理

屋外の明るい日陰に置き、水やりは朝夕の涼しいときに行います。過湿は避けますが、用土が乾きすぎないようにします。

冬の管理

晩秋になってくると葉が枯れて休眠期に入りますので、鉢に植えたまま雨と霜が当たらない土間などに取りこみ、水やりは中止します。

ふやし方

植え替えのときに、分球して増やすことができます。

肥料

植え付ける際に、緩効性の肥料を用土に混ぜて植え付けます。その後は、薄めの液肥を月に2〜3回与えます。

病気・害虫

アブラムシに注意します。

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