アメリカアジサイ

アメリカアジサイの花
写真 'アナベル'
撮影時期 2014.6.19
撮影場所 野市町にて

科名・属名

アジサイ科
アジサイ属

園芸分類

落葉低木

別名

アメリカノリノキ

原産地

アメリカ西部

用途

庭植え、鉢植え

花期

6月

【アメリカアジサイについて】

園芸品種として栽培されているアジサイは、日本に自生しているガクアジサイやヤマアジサイなどを交配して育成されたものですが、アメリカアジサイは北米東部のアパラチア山脈の原産とされており、近年大変人気があります。

アジサイとの違いは、アメリカアジサイは新枝咲きですので、秋や冬に剪定しても、翌春に花が見れるということでしょうか。丈夫で育てやすい点はアジサイと同様です

アジサイと比べると枝が細くきしゃな感じがしますが、大きな花房が魅力です。花色は白だけでしたが、最近、'ピンクアナベル' など白以外の品種が出回っています。

【栽培メモ】

種苗会社から購入した場合、苗木がとても小さい場合があります。このときは、1年は鉢で育ててから庭に降ろした方が安全です。一度、早々に庭に植えて、うまく育たなかったことがあります。

【アメリカアジサイの概要】

アメリカアジサイの花

樹高

庭植えの場合は1mほどになります。鉢植えでは、剪定してもっと低く樹高を抑えることができます。

大きくなると直径25pほどの花房になります。アナベルの花色は、薄緑の蕾からクリーム色、やがて純白に変わり、長く楽しめます。土壌によって花色が変わることはありません。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Hydrangea arborescens

学名の説明

Hydrangea・・・・・・ギリシャ語の hydro(水)+ angeion(容器)が語源です。

arborescens・・・・・「高木状の」

【主な種類と品種】

‘アナベル’

アメリカアジサイといえば、本種を指すぐらいよく栽培されています。直径25pほどの花房になります。

‘ピンクアナベル’

咲き始めは濃い色で、咲き進むにつれてピンクに変わっていきます。

‘ライアンゲイニー’

花はアナベルより小さめですが、花茎が強い品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 新枝咲きですので、花後から春先までに剪定すれば問題ありません。

植え付け

園芸店やホームセンターなどに開花株が出回りますので、これを買って育てます。また、種苗会社のカタログにも苗木が載っています。鉢植えにすると、うっかり夏場に水切れさせて株が弱ることがありますので、できれば庭植えにした方が管理が楽です。

ただし、庭に植えるにしても、小さい苗木を購入したときは、まずは6〜7号程度の大きさの鉢に植えて1年ほど養成してから植え付けた方が無難です。

開花株を購入したときも、庭に植えるにしても、すぐに植え付けるのは避けた方が賢明です。鉢が小さく根詰まり気味の場合が多いですので、根鉢を崩さないようにして、二回りほど大きな鉢に植え替えて育て、落葉期になってから庭に植え付けた方が無難です。

庭に植えるときは、苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、腐葉土若しくはバーク堆肥を十分に入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えた後は、タップリと水やりをしておきます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

アメリカアジサイの花

植え場所・置き場所

アジサイは日当たりが悪いと花付きがよくないですが、アメリカアジサイは半日陰でも十分花をつけます。

庭に植える場合は、土質はあまり選びませんが、適度な水分を保ち、腐食質の多い肥沃な土壌が最適です。

鉢やプランターで育てる場合も、春から秋は日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰に置いて鉢が乾きすぎるのを防ぎます。

植え替え

アメリカアジサイは根がよく張りますので、鉢植えは、できれば毎年植え替えた方かよい結果が得られます。時期は、花後若しくは落葉期の11〜12が適期です。

鉢から抜いて、表土と根鉢の土を適宜に落とし、伸びすぎた根も切り戻して、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し古い土を落として植え替えます。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、鉢植えの場合は、水切れに注意します。

剪定

アジサイの剪定は、花の終わった後にすぐ行うのが一般的ですが、アメリカアジサイは新枝咲きですので、花後から春先までに剪定すれば問題ありません。

枝が混み合ってきたら、春先に強剪定をして株を仕立て直します。

肥料

庭植の場合は、花後に化成肥料をやるくらいで、あまり肥料を必要としません。鉢植えの場合は、元肥の他に、花後に緩効性の固形肥料を定期的に与えます。

病気・害虫

特にありません。

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