アンゲロニア |
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【アンゲロニアについて】 |
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アンゲロニアは、中央アメリカや西インド諸島に自生するオオバコ科の多年草ですが、耐寒性が弱いので一年草として扱われています。今では、園芸店やホームセンターなどでよく見かけますが、どちらかというと新しい草花と言えます。 種類としては、アングスティフォリア(A. angustifolia)、本種と他の種との種間交雑種、それにサリカリフォリア(A. salicariifolia)などがありますが、ひとまとめにしてアンゲロニアとして流通しています。 残念ながら耐寒性がありませんが、暑さにとても強く、夏の花壇や鉢物として優れています。また、花期が長く、初夏から秋の終わり頃まで咲き続けますので利用価値が高いといえます。 出回り始めた頃は草丈が40〜60pほどだったと記憶していますが、最近は、鉢植えに適したよりコンパクトな種類が出回っています。また、黄色の花こそありませんが、白、ピンク、赤、青紫などの他、複色花もあります。 【栽培メモ】 庭植えと鉢植えで育ててみましたが、暑さにめっぽう強くて、長い間咲きますし、病害虫もほとんどありませんので大変育てやすい草花と言えます。耐寒性は弱いですが、無理に冬越ししなくても苗の値段もさほど高くはありませんので、毎年苗を購入して育てた方が手っ取り早いと思われます。 タネも販売されていますので播いてみましたが、残念ながら管理が不十分だったこともあり、3株しか育たず、あまり結果にはなりませんでした。微細種子で、育苗に手間がかかりますので、タネから育てるのはやや難しいと言えます。 |
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【アンゲロニアの概要】 |
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草丈 25〜80p程度です。最近はコンパクトな品種が多くなっているように思います。 花 ひとつの花は小さく1p程度ですが、花茎にたくさん付くのできれいです。 花色は白、ピンク、青紫などの他複色花もあります。 耐寒性・耐暑性
耐暑性は強く、真夏の暑さも平気ですが、耐寒性がありません。 庭植えの株を霜の降りる前に鉢に植え替えて、簡易のフレームに入れたことがありましたが、それだと大丈夫でした。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やや難しい ※ 1年だけ育てる場合:やさしい ※ 翌年も育てようとする場合:(耐寒性がないので)かなり難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Angelonia 学名の説明 Angelonia・・・・・この植物の南米での呼び名に由来します。 angustifolia・・・・・「細葉の」 salicariifolia・・・・・ salicarium(ヤナギのような)+ folia(葉)が語源です。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 花が一通り咲き終わったら切り戻しをします。 タネまき 発芽適温が22〜25℃ほどですので、4月中旬〜下旬頃が適期です。タネは微細種子で好光性種子ですので覆土はしません。ペレット加工されている場合は、タネを播いた後でペレットが割れるまで、霧吹きをします。 タネを播いた後は、新聞紙などを掛けて用土の乾燥を防ぎ、底面吸水又は霧吹きをして用土が乾かないようにします。発芽してきたら、底面吸水は止め、新聞紙も取り除きます。 発芽後、本葉が2〜3枚になったら2号のポリポットに、2号のポットの底に根が回ったら、3号のポットに植え替えて苗を育てます。微細種子ですので、育苗には手間がかかります。 植え付け タネから苗を育てたときは、3号のポリポットの底に根が回ったら花壇やプランターに定植します。 一般には、春に苗が売られていますので、これを購入して植えつけた方が簡単です。 耐寒性がないので通常は鉢やプランターでの栽培になりますが、一年草と割り切って栽培するなら花壇に植えたほうが手間がかかりません。 花壇に植える場合は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)と化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土、若しくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度にしたものが一般的です。 植え場所・置き場所 鉢やプランターは、日当たりのよいところに置いて育てます。 花壇に植える場合も、日当たりと水はけのよい場所に植えます。 植え替え 通常は冬に枯れてしまいますが、フレームなどに入れて冬を越した株は、十分に暖かくなった4月下旬〜5月に植え替えます。 日常の管理 花が一通り咲き終わったら切り戻しをしておくと、再び咲いてくれます。 草丈が高くなる品種は、枝が伸びると倒れやすくなりますので、必要な場合は支柱を立ててやります。 冬の管理 耐寒性がないので、冬は室内に取り込む必要があります。取り込む前に、切り戻しをしておきます。 花壇に植えた株は、霜にあたって枯れてしまいますので、どうしても必要な株は、11月には鉢に取ります。 もっとも、そこまでしなくても、苗の値段も安いので毎年株を買った方が手間がかかりません。 肥料 植えつけ時に緩効性の肥料を与え、後は、花期が長いので1ヶ月に1回、緩効性の固形肥料を置肥をするか、液肥を10日に1回程度与えます。 病気・害虫 特にありません。 |
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