アワモリショウマ

アワモリショウマの花
写真 ナチアワモリショウマ
撮影時期 2021.6.11
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ユキノシタ科
チダケサシ属

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

中部以西の本州、四国、九州

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【アワモリショウマについて】

アワモリショウマ(泡盛升麻)は、本州の中部地方以南、四国、九州などの山地の岩場に自生するユキノシタ科チダケサシ属の宿根草です。基本種のほかに和歌山県原産で基本種よりも小型のナチアワモリショウマ(那智泡盛升麻)が流通しています。

耐寒性が強く、また、強いとは言えませんが耐暑性もそこそこありますので、庭植えは勿論、鉢やプランターでも夏の水やりを忘れなければ、比較的育てやすい宿根草です。

なお、属名のアスチルベと呼ばれる園芸植物は、アレンジーハイブリッド(Astilbe × arendsii)という系統の品種群を指す場合が多いようです。

【栽培メモ】

ナチアワモリショウマを鉢植えで育てていますが、丈夫で、花もよく咲いてくれました。また、暑さにも比較的強く、翌春には芽が出てきました。

【アワモリショウマの概要】

草丈

30〜80pほどです。

長く伸びた花穂に、あわ粒のような白い小さな花が一杯に咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐暑性があるとは言え、やや高温多湿を苦手とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Astilbe japonica

学名の説明

Astilbe・・・・・ギリシャ語の a(無)+ stilbe(光沢)が語源で、「光沢のない」という意味です。

japonica・・・・・「日本の」

【主な種類と品種】

基本種のほかに、和歌山県原産で基本種よりも小型のナチアワモリショウマが流通しています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭に植える場合は、夏の西日を遮れるようなところに植えつけます。

※ 鉢植えは、花後は、半日陰の涼しいところで管理します。

庭植えの植え付け

アスチルベと異なり、園芸店やホームセンターなどで見かけることはありませんので、ネットショップで入手する方が早道です。比較的丈夫な宿根草で土質を選びませんが、有機質の多い肥沃な土壌を好みます。庭植えの場合は、腐葉土か完熟堆肥を十分に入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

鉢植えの植え付け

小さな鉢に植えられていて根詰まり気味のときは、根鉢を崩さないようにして一回りもしくは二回り大きめの鉢に植え付けます。

用土は、赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:4:2程度に混ぜた用土を使っていますが、特に問題なく育っています。

植え替え

庭植えの場合は、植えてから3〜4年に一回、3月か10月に株分けして植え替えます。その際、一株当たり3〜4芽付けて分けます。

鉢植えの場合は、小さめの鉢に植えた場合は毎年、大きい鉢やプランターでも2年に1回は植え替えが必要です。

アワモリショウマの花

もっとも、温暖地の場合は、鉢植えは毎年植え替えをしないと、水はけが悪くなって翌年の生育が悪くなりますので、10月に植え替えるようにします。

植え場所・置き場所

高温と強光を嫌いますので、温暖地では、花壇に植える場合は、夏の西日が当たるようなところは避けるようにします。

鉢植えの場合は、春に芽が出てから開花まで、そして、秋は日当たりのよいところに置きます。

日常の管理

乾燥に弱いので、夏場、乾燥させすぎないように、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。ただし、過湿にすると根腐れを起こすことがありますので注意します。

花の色があせてきたら、花茎を摘み取っておきます。

夏の管理

鉢植えは、半日陰の涼しいところに置きますが、真夏は明るい日陰でもかまいません。

冬の管理

地上部が枯れたら、地際で枯れ枝を切り取っておきます。耐寒性が強いので、霜除けは必要ありません。

水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

植え付けの際、緩効性の化成肥料与えると成長がよくなります。庭植えの場合、2年目以降はあまり与えなくてもよく生育します。

鉢植えの場合は、春先と秋に緩効性の固形肥料を与えます。

病気・害虫

特にありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。