アキメネス

アキメネスの花
写真 アキメネス
撮影時期 2007.10.20
栽培状況 鉢植え

科名・属名

イワタバコ科
ハナギリソウ属
(アキメネス属)

園芸分類

春植え球根

別名

ハナギリソウ

原産地

メキシコ、ブラジル、アルゼンチン

用途

鉢植え

花期

6〜9月

【アキメネスについて】

アキメネスは、南米原産のイワタバコ科ハナギリソウ属(アキメネス属)の春植え球根で、夏から秋にかけて開花株が鉢物として園芸店やホームセンターなどに出回ります。花色はピンク、紫などが多いようです。大切に育てると長い間かわいい花が次々に咲いてくれます。

園芸品種としてのアキメネスは、ロンギフローラ(A. longiflora)、グランディフローラ(A. grandiflora)、コクシネア(A. coccinea)、エレクタ(A. erecta)を中心に品種改良がなされています。

アキメネスは、寒さに弱いですが、夏の暑さも嫌います。特に直射日光は禁物です。もっとも、その特徴を押さえおき、鉢やプランターの置き場所を間違えなければ、栽培はさほど難しいことはありません。

【栽培メモ】

開花株を購入して、翌年は、植え替えをして育てましたが、思っていた以上によく咲いてくれました。球根が増えるのも楽しいものです。

【アキメネスの概要】

アキメネスの花

草丈

草丈は、15〜25pほどです。

花径は大輪種で5p、中輪咲きで3pほどになります。一重咲きと八重咲きがあり、花色は、淡ピンク、紫、赤などです。

自然栽培だと9月頃に咲き出して、秋の終わりまで楽しめます。蕾が見えだしてから、花が咲くまで案外日数がかかります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

耐寒性がなく、また、夏の暑さも苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Achimenes spp.

学名の説明

Achimenes・・・・・ギリシャ語の chemainoが語源で、「寒さに悩まされる」、「寒さに苦しむ」と言う意味です。

longiflora・・・・・「長い花の」

grandiflora・・・・・「大きい花の」

coccinea・・・・・「深紅色の」

erecta・・・・・「直立した」

【主な種類と品種】

八重咲き種

バラに似た小さな花をたくさん付けます。「クリムソンタイガー(赤)」、「ブルーローズ(青)」、「ハニーゴールド(黄)」などの品種があります。

中輪咲き種

花径3pほどで、鉢やプランターに最適です。耐暑性も強いようです。「グラスミア」、「インフェルノ」、「クラウデッドイエローストーン」などの品種があります。

大輪種

花径5pほどになり、涼しい半日陰で育てるとよく咲きます。花弁が厚く花もちがよいので、よく栽培されています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えで育てますが、春と秋は半日陰に、夏は明るい日陰に置きます。

植え付け

耐寒性がなく、また、夏の暑さや日射しにも弱い植物ですので、鉢やプランターでの栽培となります。

通常、栽培のスタートは、秋に園芸店やホームセンターなどに出ている開花株を購入してからになります。花が終わるまでそのまま育て、植え替えは、来年の4月〜5月ごろになります。

アキメネスの花

鉢に植えたまま春まで保管してきた場合は、掘り上げてから分球して、細長いひも状の球根を仮植えします。

まず、2〜2.5号程度のポリポットにバーミキュライトを入れて浅く植え、乾いたら湿らせる程度に軽く水やりをして発芽を待ちます。

冬がくる前に掘り上げて、春まで保管してきた場合も同様に仮植えをします。

発芽したら、鉢やプランターに植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土に軽石砂もしくはパーライトを少し混ぜたもの、あるいは、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。

株間

5号鉢に3球程度を目安にとします。

置き場所

直射日光を嫌いますので、春と秋は戸外の風通しのよい半日陰に置きます。夏はできるだけ涼しい明るい日陰に置きます。

日常の管理

生育期間中は乾燥を嫌いますので、表面の土が乾ききらないうちに、たっぷりと水を与えるようにします。この際、葉や花にかからないようにします。

放任するとあまり分枝しませんので、茎が10pほど伸びたところで摘芯をして株立ちを多くします。

休眠期の管理

11月下旬ごろになると花も終わりますので灌水を減らします。その後、寒さが厳しくなって地上部が枯れてきたら水やりを中止します。

アキメネスの花

地上部が枯れたら株元から切り取っておきます。鉢ごと乾燥させて、鉢土が凍らせないよう物置などに入れて春まで保管します。

鉢を保管する場所がないときは球根を掘り上げて分球し、水洗いしてから乾燥させてネットの袋などに入れて室内で春まで保管します。

ふやし方

分球のほか、挿し芽ができますので、摘芯をして切り取った部分をバーミキュライトなどに挿すと容易に発根します。

肥料

仮植えのときは肥料は与えず、定植のときに緩効性の化成肥料を入れた用土に植え付けます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので追肥だけにします。

追肥は、夏場を除き、生育時期に緩効性の固形肥料を定期的に置肥をするか、もしくは、2週間に1回ぐらい薄い液肥を与えます。

病気・害虫

ハダニやオンシツコナジラミがつくことがあります。

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