レンギョウ

レンギョウの花
写真 レンギョウ
撮影時期 2018.3.23
栽培状況 庭植え

科名・属名

モクセイ科
レンギョウ属

園芸分類

落葉広葉低木

別名

レンギョウウツギ

原産地

中国

用途

庭植え

花期

3〜4月

【レンギョウについて】

レンギョウ(連翹)は、中国原産のモクセイ科レンギョウ属の落葉低木です。早春の花木には、何故か黄色の花が咲くものが多いような気がしますが、レンギョウもそのひとつで、春に咲く黄色い花は美しいものです。公園に植えられたり、生け垣に広く利用されていますので、レンギョウの花は春の景色の中に欠かすことができません。

ところで、レンギョウという場合、狭義には中国原産のサスペンサ(Forsythia suspensa)を指しますが、園芸上、レンギョウという場合、サスペンサの他に、花の美しいシナレンギョウ(F. viridissima)とその変種のチョウセンレンギョウ及びそれらの種間交配種を含みます。

なお、日本にもヤマトレンギョウ(F. japonica)が岡山県や広島県に自生しています。

蛇足ですが、レンギョウの中国名が連翹だと思い込みがちですが、実はそうではなく、連翹はオトギリソウ科のトモエソウのことです。レンギョウの中国名は黄寿丹で、日本に入ってきたときに名前を取り違えたようです。

【栽培メモ】

いたって育てやすい花木で、剪定をして育てれば、それほどスペースをとりません。

もっとも、枝の伸びがよく、毎年剪定をしないと樹形が乱れてしまいます。

【レンギョウの概要】

レンギョウの花

樹高

樹形は株立ち状になって、放任すると樹高は1〜3mほどになりますが、剪定で低く抑えることができます。

英語で Golden bells と呼ばれるように黄金色の4弁の花を枝にびっしりと咲かせます。

花は前年の枝の各節に1〜3個つきます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く全国で栽培できます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Forsythia spp.

学名の説明

Forsythia・・・・・スコットランドの園芸家 William Forsyth への献名

suspensa・・・・・「懸垂した」、「吊るされた」

viridissima・・・・・「濃い緑色の」

intermedia・・・・・「中間の」、「中間にある」

【主な種類と品種】

レンギョウ
F. suspensa

茎を切ると中空の髄があります。花がややにぶい黄色で、チョウセンレンギョウより冴えないので、植栽は少ないようです。

シナレンギョウ
F. viridissima

花がややうつむき加減に咲きます。花の咲き始めから葉が展開するので株が黄緑色に見えます。

チョウセンレンギョウ
F. viridissima var. koreana

最もよく植えられているもので、花の最盛期を過ぎる頃に葉が展開してきます。‘ゴールデンイエロー’などの園芸品種があります。

インテルメディア
F. x intermedia

レンギョウとシナレンギョウの交雑種で‘ゴールデンナゲット’や‘スペクタビリス’などの園芸品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 強剪定を行う場合は、花後、あまり間をおかずに行います。

植え付け

落葉樹ですので、厳冬期を除く11月〜翌年3月ごろが植え付けの適期です。腐葉土などを庭土とよく混ぜてから植えつけます。

レンギョウの花

植え場所

日当たりのよいところに植え込むことが大切です。

土質は選びませんが、やや湿り気のあるところを好みます。

剪定

今年伸びた枝の葉の付け根(葉腋)に花芽が付き、翌年の春に咲きます。このため、冬場に強剪定をすると花芽を切り落としてしまうため、春に花が咲かないことになります。

そこで、全体を切り詰めるなど強い剪定を行う場合は、花後、あまり間をおかずに行います。冬場は、徒長枝など樹形を乱している枝を軽く剪定するにとどめます。

また、4〜5年に一度は、古い枝を付け根から切り取って枝の更新を図ります。

肥料

多肥にしなくてもよく生育します。与えるなら、冬場に寒肥をやるようにします

病気・害虫

それほど被害を与えるものはありませんが、風通しが悪いとカイガラムシがつくことがあります。

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