ヤブラン

ヤブランの花
写真 斑入りヤブラン
撮影時期 2001.9.15
撮影場所 (旧)土佐寒蘭センターにて

科名・属名

キジカクシ科
ヤブラン属

園芸分類

宿根草

別名

リリオペ

原産地

日本、台湾、中国

用途

庭植え

花期

9月

【ヤブランについて】

ヤブランは、キジカクシ科ヤブラン属の宿根草で、日本では関東地方以南に自生します。花壇の縁取りなどによく利用されていますが、花もなかなか魅力があります。斑入りの品種があって、こちらの方もよく栽培されています。

なお、ヤブランによく似た種類にリュウキュウヤブランがあります。リュウキュウヤブラン(L. spicata)は走出枝を伸ばして新しい株をつくりますが、ヤブランは走出枝が出ません。

【栽培メモ】

耐寒性、耐暑性があって丈夫なので、庭に植えっぱなしにしています。

上の写真を撮したのは土佐寒蘭センターですが、このセンターは寒蘭だけでなく周辺にいろいろ植栽をしていましたが、だいぶ以前に閉館になってしまいました。

【ヤブランの概要】

ヤブランの花

草丈

草丈は、20〜40p程度です。

写真のように、葉の間から花径がたくさん伸びて、小さな淡紫の花が穂状に咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Liriope muscari

学名の説明

Liriope・・・・・ギリシャ語の leirion(ユリ)+ opsis(・・・に似た)が語源です。

muscari・・・・・ギリシャ語の musk(じゃこう)が語源です。

spicata・・・・・「穂状の」、「穂のある」

【主な種類と品種】

栽培されている品種は、斑入りの品種が多いようです。最近では、種苗会社のカタログでもリリオペとして白花などいくつかの品種が出ています。

同じ仲間にリュウキュウヤブランがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 環境適応力があり、日当たりから日陰地まで植栽が可能です。

植え付け

丈夫な宿根草ですので、3〜6月又は9〜11月の間であればいつでも植えつけできます。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

ヤブランの花

株間

15〜30cmほどにします。当然のことながら、間隔を広くとると最初は少し寂しいですが、その分植え替えの手間が省けます。

植え場所・置き場所

環境適応力があり、日当たりから日陰地まで植栽が可能です。ただし、日陰地に植えると、花付きは悪くなります。

鉢やプランターの場合は、水やりの手間を考えると半日陰がよいですが、日当たりのよい場所においても大丈夫です。

植え替え

庭に植えた場合は、数年間は植えっぱなしにできます。株が混みあって来たら、株分けを兼ねて植え替えます。

鉢やプランターに植えた場合は、2〜3年経つと根詰まりしてきますので、株分けを兼ねて植え替えをします。

日常の管理

庭に植えた場合は、ほとんど手間がかかりません。ただし、春になって新芽が出る前に、古い葉を株元から切り取っておきます。

鉢やプランターに植えた場合は、夏場、乾きすぎないようにします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、関東以西の温暖地では霜除け等の必要はありません。

ふやし方

株分けで増やすことができます。

肥料

庭に植えた場合は、特に必要ありません。鉢やプランターに植えた場合は、3月と10月に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にありません。

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