モクレン

モクレンの花
写真 モクレン
撮影時期 2018.3.15
撮影場所 野市町にて

科名

モクレン科

属名

モクレン属

学名

Magnolia liliiflora

園芸分類

落葉中木

別名

シモクレン(紫木蓮)

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

3〜4月

【モクレンについて】

単にモクレンという場合は、中国原産のシモクレン(M.liliiflora)を指すます。このシモクレン(紫木蓮)は、中国原産の落葉中木で、その名のとおり早春に紫の花が咲きます。

なお、種苗会社のカタログなどを見ると、サラサモクレンや黄モクレンなどモクレン属のものをひとまとめにしてモクレンあるいはマグノリアとして扱われています。

シモクレンにかかわらず、サラサモクレンやハクモクレンの花は、満開になると美しいものですが、花は風雨に弱く、また、花が咲くころには、よく風が吹いたり、雨が降ったりで、本当に美しい状態の花を観賞できるのは、数日と言うところでしょうか。

【栽培メモ】

花は、若木のうちは花つきがあまりよくなかったと記憶していますが、年々花つきがよくなっていきます。自然に樹形が整っていきますので、剪定はほとんど必要ありませんし、また、木が大きくなりますので剪定自体が難しくなっていきます。

【育て方は下へ ↓ 】

【モクレンの概要】

樹高

4mほどで株立ち状になります。丈夫な木で、大きく育ちますので、かなりのスペースを必要とします。

花に先立って紫の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐暑性、耐寒性とも強く、全国で栽培可能です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Magnolia・・・・・フランスの植物学者 Pierre Magnol への献名

liliflora・・・・・「ユリのような花の」

denudata・・・・・「裸の」

soulangeana・・・・・19世紀のフランスの王立園芸研究所長の Etienne Soulange-Bodin への献名

acuminata・・・・・「鋭先の」、「鋭先形の」

campbellii・・・・・ヒマラヤを探検した植物学者 Archibald Campbell への献名

【主な種類と品種】

モクレン属の中でよく栽培されている種類を紹介します。

シモクレン
M.liliflora

中国原産で、名前のとおり濃い紫の花が咲きます。単にモクレンというと本種のことで、早春に咲き出します。

ハクモクレン
M. denudata

中国原産で、早春に開花するおなじみの花です。

サラサモクレン
M. × soulangeana

モクレンとハクモクレンの雑種で、美しい品種がたくさんつくられ、モクレンの中ではよく植えられています。‘アレキサンドリア'、‘バルカン'、‘クレオパトラ'などの園芸品種があります。

黄モクレン
M. acuminata

北アメリカ東部原産のモクレンで、最大の特徴は花色が黄色です。この品種を基に黄花のモクレンの品種改良が続けられていて、‘バタフライ'、‘イエローバード'、‘エリザベス'など品種があります。

マグノリア・キャンベリー
M. campbellii

ヒマラヤ原産のモクレンで、ハクモクレンによく似て大きな樹形になります。花色は、ピンクです。‘サヨナラ'などの園芸品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 自然と樹形をつくっていきますので、あまり手を入れる必要はありません。

植え付け

木が大きくなりますので庭植えにしますが、枝がよく広がりますのでかなりの空間が必要になります。植え付けは、温暖地では、10〜11月若しくは2月頃に植えつけます。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付けた後はたっぷりと水やりし、木がぐらつかないように支柱を立てておきます。

モクレンの花

植え場所

日当たりのよい場所を選びます。

剪定

モクレンは、自然と樹形をつくっていきますので、あまり手を入れる必要はありません。

剪定をするなら、伸びすぎた枝や込み合った枝を切り詰めます木が、大きくなってくると高所の剪定は困難になってきます。

肥料

1月ごろに寒肥として、有機質肥料を施します。花がよく咲いたときは、5月にも追肥します。

病気・害虫

カイガラムシがつくことがあります。

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