モッコウバラ

モッコウバラの花
写真 モッコウバラ
撮影時期 2014.4.16
栽培状況 庭植え

科名

バラ科

属名

バラ属

学名

Rosa banksiae

園芸分類

常緑低木

別名

(特にありません)

原産地

中国

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4月

【モッコウバラについて】

モッコウバラは、中国原産のバラ科バラ属の常緑低木で、4月になると株を覆うように美しい花が咲きます。小輪ですが花つきがすばらしく、また、バラの中では病気にも強く育てやすい点が魅力です。また、棘がないので剪定作業も楽です。

昔から栽培されていますが、ガーデニングでバラの人気が高いせいか、最近、よく見かけます。白花もありますが植栽は少なく、ほとんどが黄花です。

【栽培メモ】

庭に植えていますが、非常に生育が旺盛で枝もよく伸びますので剪定作業が欠かせませんが、大株になって、毎年美しく咲いています。白モッコウも植えたいところですが、黄モッコウだけでスペースがいっぱいになって余地がないのが残念です。

【育て方は下へ ↓ 】

【モッコウバラの概要】

樹高

剪定をすれば、樹高そのものは1.5〜2mほどに収まります。ただし、枝がよく伸びますので樹冠が大きく広がります。

花径2〜3cmくらいの八重の房咲きです。花は前の年に伸びたつるに咲きます。

一季咲きですから、春だけ花が咲きます。

モッコウバラの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く育てやすいバラです。

ただし、バラの中では耐寒性がやや弱く、温暖地での栽培に向いています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Rosa・・・・・バラのラテン名 rosa に由来します。

banksiae・・・・・イギリスの植物学者 Sir Joseph Banks への献名

【主な種類と品種】

黄モッコウバラ

通常、よく見かける種類です。

白モッコウバラ

白花のモッコウバラは、黄モッコウバラと比較すると見かける機会が少ないです。やはり八重咲きです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花後の剪定の後、徒長枝がよく出てきますが、不要な枝はその都度切り戻しをします。

植え付け

4月頃に、園芸店やホームセンターなどでプラ鉢に植わった開花株が売られていることが多いので、通常は、これを買って育てることになります。モッコウバラの魅力を生かすなら、やはり、ある程度のスペースがある庭に植えることが一番ですが、大きな鉢を使えば、鉢植えでも育てられないことはありません。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えで育てる場合、購入した苗木が植わっている鉢が小さく根詰まり気味のときは、根鉢を崩さないようにして二回りほど大きな鉢に植え替えます。

モッコウバラの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭植えで育てる場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。一株でも、どんどん大きくなっていきますので、ある程度のスペースが必要です。ただし、毎年の剪定でそこそこに収めることはできます。

鉢で育てる場合も、日当たりのよいところに置きます。

剪定

花後に切り戻しをします。木が大きくなりすぎたら全体を強剪定します。

性質は丈夫で生育が旺盛ですので、花後の剪定の後にも徒長枝がよく出てきますが、不要な枝はその都度切り戻しをします。

冬の剪定は、小枝や枯れ枝を整理し、古い枝のみ切り落とします。花芽は9月までにできていますので、冬期に全体を強剪定すると、花芽を切ることになってしまいます。

枝を直立させると花付きが悪くなりますので、こうした枝を切り戻しするとともに、元気のよい太い枝や新しく出た枝を斜めに誘引します。

ふやし方

挿し木で増やすことができます。

肥料

新芽が伸び始める2月頃、花が終わった5月、そして秋に骨粉、油粕等の有機質肥料を与えます。特に秋の肥料で来年の花芽が充実します。

病気・害虫

病害虫は少ないですが、アブラムシ、ハダニなどに注意します。

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