モルセラ

の花
写真 モルセラ
撮影時期 2022.4.7
栽培状況 秋播き後、庭植え

科名・属名

シソ科
カイガラソウ属

園芸分類

春(秋)まき一年草

別名

カイガラサルビア

原産地

シリアなど

用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜9月
4〜5月(秋播き)

【モルセラについて】

カイガラソウ属の中で栽培されているのは、シリアなどが原産のモルセラ・ラエビス(Moluccella laevis)で、単にモルセラといえば本種を指します。一般には春まき一年草ですが、夏の高温多湿を嫌いますので冷涼地以外は秋播き一年草の扱いになります。

黄緑色のガクが大きく、カイガラのように見えることがカイガラサルビアという和名が付いています。花は、ガクの底に咲きますが、小さくてあまり見栄えはしません。

【栽培メモ】

春播きでは、期待どおりにはなりませんでした。香南市野市町のような温暖地では秋播きにする必要があります。

【モルセラの概要】

モルセラの花

草丈

60〜80pほどです。

各葉腋に6個ほどの黄緑色の花が咲くように見えますが、花のように見えるのはガクです。本当の花はガクの底に咲きます。花はハッカのような香りを持っています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

夏の高温多湿を嫌います。また、半耐寒性で霜に当たると傷みます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:※ 温暖地では)やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Moluccella laevis

学名の説明

Moluccella・・・・・インドネシアのモルッカ諸島に因みます。
※ 原産地はモルッカ諸島ではないですが、そこだと間違えたことによるものです。

laevis・・・・・・「平滑な」

【主な種類と品種】

カイガラソウ属で栽培されているのは、本種だけです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏の高温多湿を嫌いますので、温暖地の場合は秋播きが適しています。

タネ播き

一般には春播きですが、冷涼地以外は秋に播くことがができます。移植を嫌いますので、ポットに播くか直まきします。発芽適温が20度前後ですので春播きは4〜5月、秋播きは9月下旬〜10月上旬に播きます。

植え付け

ポットに播いた場合は、根がポットの底に回ったら定植します。ただし、秋播きの場合、花壇に植える場合は、冬はフレームなどで苗を育て、春になってから定植します。

酸性土壌を嫌いますので、庭植えの場合は、植え付け前に苦土石灰を1uあたり100gほど撒いて庭土と混ぜておきます。

モルセラの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものにパーライト(軽石砂)を1〜2割ほど加えます。

株間

25〜30pほどにします。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよい乾燥した場所を好みます。

日常の管理

草丈が10pほどになったら、摘芯をして枝数を増やすようにします。

また、草丈が高くなってくると倒伏しやすくなりますので、支柱をしておきます。

夏の管理

夏の高温多湿を嫌い冷涼な気候を好みますので、夏を涼しくする必要がありますが、関東以西の温暖地では夏越しが厳しいと言えます。

冬の管理

秋播きの場合、年内に花壇に植える場合は、霜除けが必要になります。

鉢やプランターで育てる場合は、霜の当たらない軒下などに置きます。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に1u当たり50gほどの化成肥料を庭土に混ぜて植え付けます。後は、4月頃に追肥しますが、多肥にすると徒長しやすくなりますので、量は控えめにします。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、1月ほどしたらたら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

特にありません。

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