ミッキーマウスの木

ミッキーマウスの木の花
写真 ミッキーマウスの木
撮影時期 2016.5.18
栽培状況 鉢植え

科名・属名

オクナ科
オクナ属

園芸分類

常緑低木

別名

オクナ・セルラータ

原産地

南アフリカ

用途

鉢植え

花期

4〜5月

【ミッキーマウスの木について】

ミッキーマウスの木は、南アフリカ原産のオクナ科オクナ属の常緑低木ですが、耐寒性が弱いので温室がないと冬は落葉します。オクナ・セルラータと呼ばれることもありますが、ミッキーマウスの木という名前で流通しています。

そのネーミングは、花後に残る赤いガク片と黒い実をミッキーマウスに見立てたことによるのでしょうか。実際は、黒い実が2個であれば耳のようですが、数個付きます。

花の咲き方にも特徴があって、枝に一列になって黄色の花が下向きに咲きますので、それだけでもなかなか魅力があります。

【栽培メモ】

寒さに弱いですが、その点を注意すれば育てやすい樹木です。2018年の1〜2月は少し寒さが厳しく、地上部が枯れこんでしまいましたが、春になると株元から芽を吹いてきました。

2020年は、春先から無加温のビニールハウスに入れていましたので、3月下旬には花が咲きはじめました。

なお、こぼれたタネからひとりでに発芽して、3本の苗が生えていましたので、タネを播いて育てることもさほど難しくはないようです。

【ミッキーマウスの木の概要】

ミッキーマウスの木の花

樹高

大きくなると2mほどになりますが、剪定をして樹高を抑え、鉢植えで育てることができます。

花径2.5pほどの黄色の花が下向きに咲きます。

花は4月頃によく咲きます。下の2枚の写真は4月上旬に撮したものです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性はありますが耐寒性はありません。最低5度は必要とされています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Ochna serrulata

学名の説明

Ochna・・・・・ギリシア語の ochne(野生のナシ)が語源です。

serrulata・・・・・「小さな鋸歯状の」 ※葉の形に由来します。

【主な種類と品種】

オクナ属では、セルラータだけが流通しているようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 春から秋までは日当たりのよいところに置きます。

※ 耐寒性がありませんので、冬は室内に取り込みます。

植え付け

ミッキーマウスの木の花

園芸店やホームセンターなどでは4月ごろになると苗木が出回るようになりますので、これを買って育てます。耐寒性がないので、鉢での栽培になります。

購入した苗木の鉢が小さいときは、早めに一回りもしくは二回り大きな鉢に植え付けます。

置き場所

春から秋までは日当たりのよいところに置きます。

鉢植えの用土

赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、軽石砂を6:3:1程度に混ぜたものなどを使います。

植え替え

根詰まりをしてきたら、植え替えをします。鉢から抜いて、表土と根鉢の古い土を適宜に落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

乾燥に弱いので、夏場の水切れに注意します。

剪定

樹形があまり乱れることはありませんが、伸びすぎた枝や混みあった枝を切り詰めておきます。

冬の管理

耐寒性がありませんので、冬は室内に取り込みます。水やりは控えめにし、肥料は与えません。

10度を下回ると葉を落としますが、5度以上の場所に置いておけば暖かくなってくると芽を出します。

なお、葉を落とすといっても、全て落とすのではなく、5度以上あれば少しは枝に残っています。

ミッキーマウスの木の花

ふやし方

挿し木で増やすことができます。また、タネから育てることもできますが、開花まで少し時間がかかりそうです。

肥料

4〜10月ごろまで、夏場を除き定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

カイガラムシが付くことがありますので、古い歯ブラシなどで取っておきます。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。