ペラルゴニウム

ペラルゴニウムの花
写真 ペラルゴニウム
撮影時期 2021.5.28
栽培状況 開花株購入

科名

フウロソウ科

属名

テンジクアオイ属

学名

Pelargonium grandiflorum

園芸分類

多年草

別名

夏咲きテンジクアオイ

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

4〜6月

【ペラルゴニウムについて】

ペラルゴニウムは、南アフリカ原産のフウロソウ科テンジクアオイ属の多年草です。学名でおわかりのようにゼラニウムの近縁種で、南アフリカのケープ地方原産のグランディフロルム(P. grandiflorum)が主要な交配元になっています。ゼラニウムと異なる点は、こちらは一季咲きという点です。

鉢物としては大変豪華で、ゼラニウムというよりもアザレアに似た美しい花が咲く品種があります。また、非常に多花性の品種もあり、バラエティに富んでいます。

【栽培メモ】

1年間栽培すると草姿が乱れてしまいましたので、切り戻しをして育てましたが、株の寿命はさほど長くはありませんでした。ですので、挿し芽で株を更新しながら育てる必要がありそうです。

【育て方は下へ ↓ 】

【ペラルゴニウムの概要】

草丈

30〜50p程度になります。

ゼラニウムに近い種類ですが、ゼラニウムよりもさらに派手な花を咲かせます。

ただし、ゼラニウムは四季咲きですが、こちらは春から初夏までの一季咲きです。

花は一重で、花径は6〜8p程度です。白、ピンク、赤、藤色、赤紫の他に派手な色彩の複色花があります。

ペラルゴニウムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

耐寒性は弱く、霜に当たると枯れてしまいます。

耐暑性は比較的強く、温暖地でもそれほど苦労することなく夏を越すことができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Pelargonium・・・・・ギリシャ語の pelargos(コウノトリ)が語源です。
※ タネの突起が、コウノトリのくちばしに似ていることに由来します。

grandiflorum・・・・・「大きい花の」

【主な種類と品種】

アズテック

白地に濃紅の斑が入る大変あでやかな色彩で人気があります。

エンジェルアイシリーズ

葉と花とも小型のペラルゴニウムです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿を避け、やや乾燥気味に育てます。

※ 花後に、半分か三分の一程度に切り戻します。

植え付け

春先に園芸店やホームセンターなどで開花株が販売されていますので、これを購入して育てます。雨に弱く、花壇に植えて育てるのは難しいので鉢植えでの栽培になります。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜたものなどを使います。

ペラルゴニウムの花

置き場所

秋から春は日当たりのよいところに置きます。

開花中は花弁が傷みますので、雨のかからないところにおきます。

また、長雨にあてると根腐れの原因になりますので注意します。

植え替え

植え替えは、毎年、花後に行います。花後に植え替えができなかった場合は秋でもかまいませんが、あまり用土は落とさないようにします。

日常の管理

過湿を避け、やや乾燥気味に育てます。

花の終わった株をそのままにしておくと草姿が乱れますので、花後に半分か三分の一程度に切り戻します。切った枝先は挿し芽に利用できます。

夏の管理

比較的耐暑性がありますが、夏場は半日陰の涼しいところに置きます。肥料は与えません。

冬の管理

霜に当たると傷みますが、温暖地の場合は霜の当たらない軒下で冬を越すことができます。

低温にあわないと花芽ができないので、暖かすぎる室内は避けます。

ペラルゴニウムの花

ふやし方

挿し芽で増やすことができます。先端から10p程度切り取って、バーミキュライトなどに挿すと比較的容易に発根します。

発根したものは、水はけのよい用土に植え替えます。

肥料

生育期間中は、月1回固形肥料を置き肥するか、10日に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

オンシツコナジラミが比較的発生しやすいので、見つけたら早めに薬剤散布をするなどして駆除します。

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