ホオヅキ

ホオヅキの花
写真 ホオズキ
撮影時期 2023.8.27
栽培状況 開花株購入

科名

ナス科

属名

ホオズキ属

学名

Physalis alkekengi var. franchetii

園芸分類

宿根草

別名

カガチ(古名)

原産地

日本など

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月(観賞時期は8〜9月)

【ホオヅキについて】

ホオヅキ(鬼灯)は、日本など東アジアの温帯地域に分布するナス科ホオズキ属の宿根草です。名前は、ホオと呼ばれるカメムシの類が茎によくくっつくことに由来すると言われています。

花は淡黄色の小さな花で見栄えがしませんが、夏になって色づく袋果を楽しみます。初夏のホオズキ市がよく知られていますが、これは促成栽培されたもので、通常の栽培では8月に入ってから袋果が色づいてきます。

ところで、この仲間に熱帯アフリカ原産のセンナリホオズキがありますが、繁殖力がとても強いことから雑草化しています。なお、このセンナリホオヅキは、袋果が緑色のままで色づくことはありません。

【栽培メモ】

タネから育てて、やっときれいに色づくかと思っていたら、あっという間に害虫が群がってひどい目に遭いました。庭に植えるとホオズキカメムシの被害を防ぐのが大変です。そのため、写真は、やむなくホームセンターで購入したものを載せています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ホオヅキの概要】

草丈

50〜80cmほどになります。

花は、ごく小さな花で目立ちません。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Physalis・・・・・ギリシャ語の physa が語源です。

alkekengi・・・・・「膨らんだ果実の」

franchetii・・・・・19世紀のフランスの植物学者 Adrien Franchet への献名

【主な種類と品種】

早生で大実のタンバホオヅキや矮性の三寸ホオヅキがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ ホオヅキカメムシの防除が大切です。

タネ播き

十分に暖かくなった5月頃に、箱播きにします。覆土は5mmほどにします。タネを播いた後は、新聞紙などを掛けておくと、発芽がよくなります。

本葉が2〜3枚になったら、3号のポリポットに植え替えて育苗します。

植え付け

ポットの底に根が回ったら、庭や鉢に植えつけます。庭に植え付けるときは、前作にナス科の花や野菜を栽培したところに植えると連作障害を起こしますので注意します。

植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も混ぜて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

株分けしたものを植えつけるときは、地下茎の先を4〜5節の長さに切って植え付けます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜた用土が一例です。

株間

庭植えの場合は、20cmほどにします。鉢植えは、6号鉢に4〜5節の長さに切った地下茎を5本ほど植えつけます。

ホオヅキ

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりのよいところに植え付けますが、やや湿ったような場所を好みますので、夏の西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。半日陰でも差し支えありません。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

根がよく張りますので、鉢植えは毎年植え替えます。庭に植えた場合は、3年に1回の頻度で植え替えします。

日常の管理

草丈が高くなると倒伏することがありますので、そのときは支柱を立てておきます。

冬の管理

耐寒性がありますので、霜除け等は必要ありません。

ふやし方

タネを播いて育てる以外に、3〜4月ごろに株分けで増やすことができます。

肥料

庭植えは、植え付け時に化成肥料を庭土に混ぜて植え付け、後は5〜7月頃に追肥をします。

鉢植えは、植え付け時に緩効性の化成肥料を用土に混ぜて植えつけます。後は、花が咲くころから2週間に1回液肥を与えるか、1〜2ヶ月に1回、緩効性の固形肥料を置肥をします。

病気・害虫

ホオヅキカメムシの被害を受けやすいので、早め早めの防除が必要です。

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