ポレモニウム 

ポレモニウムの花
写真 ‘ヘブンリーハビット’
撮影時期 2009.6.21
栽培状況 秋播き後、庭植え

科名

ハナシノブ科

属名

ハナシノブ属

学名

Polemonium spp.

園芸分類

宿根草

別名

セイヨウハナシノブ

原産地

ヨーロッパ、アジア

主な用途

鉢植え

花期

5〜6月

【ポレモニウムについて】

ポレモニウムは、ヨーロッパの北部や中央部などが原産のハナシノブ科ハナシノブ属の宿根草です。この仲間のハナシノブ(P. kiushianum)は、九州の阿蘇の草原にだけ自生していますが、絶滅危惧種に指定されています。

欧米では、ヨーロッパなどが原産のセイヨウハナシノブとも呼ばれるカエルレウム(P. caeruleum)がよく栽培されているようですが、エゾハナシノブ(ssp. yezoense)は、本種の変種で、北海道や青森県に自生していて園芸品種もあります。

ポレモニウム属の宿根草は、いづれも耐寒性は強いですが耐暑性が弱く、関東以西の暖地では夏を越すことは困難と言えます。

国華園からボレアレ(P. boreale)の‘ヘブンリーハビット’のタネが販売されていましたので播いてみましたが、栽培したところでは、それほど難しくはなく、まずまずの花を見ることができました。

【花の特徴と性質】

草丈

40〜50pほどになります。

1株から数本の花茎が伸びて、ごく小さな花が咲きます。主にブルー系の花が出回っています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は強いですが、耐暑性は弱いです。

学名の説明

Polemonium・・・・・ポントス(アナトリア地方の地名)の王 Polemon に由来すると言われています。

caeruleum・・・・・「青色の」

boreale・・・・・「北の」、「北方の」

carneum・・・・・「肉色の」、「肉紅色の」

yezoense・・・・・「北海道の」
※ 蝦夷に由来します。

kiushianum・・・・・「九州の」

【主な種類と品種】

‘パープルレイン’

エゾハナシノブの園芸品種です。銅葉で、青色の花が美しい品種です。

‘ヘブンリーハビット’
P. boreale 'Heavenly Habit'

ボレアレの園芸品種で、スミレ色の花が咲きます。

‘アプリコットデライト’
P. carneum 'Apricot Delight'

カルネウムはアメリカ合衆国の北西部原産で、本種は、ポレモニウムでは珍しいアプリコット色の花が咲きます。

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

発芽適温は、20度前後ですので9月中旬〜10月中旬がタネまきの適期です。箱播きにし、覆土は、タネが隠れる程度にします。発芽まで2〜3週間かかりますので、用土が乾かないようにします。

発芽後、本葉が2〜3枚ほどになったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

本葉が6枚ほどになったら、花壇やプランターなどに定植します。

花壇に定植する際は、腐葉土(バーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

ポレモニウムの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土にパーライトを2割ほど混ぜたもの、もしくは、赤玉土、腐葉土(バーク堆肥)、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

日当たりのよいところを好みますが、夏は半日陰で管理します。ただし、暖地の場合は、開花後は夏越しが困難です。

日常の管理

多肥にすると根ぐされを起こしやすいので注意します。また、鉢植えにしてあった株が、やや多湿になり一部が開花時期にダメになりましたので、気温が高くなってくると、乾燥させすぎてもいけませんが過湿にならないようにします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり30gほど入れ、後は株の状態を見て、必要なら追肥として3月に化成肥料を株元に施します。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

特にはありませんが、多湿による根グサレに注意します。

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