ホワイトレースフラワー

ホワイトレースフラワーの花
写真 ホワイトレースフラワー
撮影時期 2015.5.29
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

セリ科

属名

ドクセリモドキ属

学名

Ammi majus

園芸分類

秋まき一年草

別名

ドクゼリモドキ

原産地

地中海沿岸地域

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【ホワイトレースフラワーについて】

ホワイトレースフラワーは、地中海沿岸地域原産のセリ科ドクセリモドキ属の秋まき一年草です。一般には、アンミ・マユス (A. majus) をホワイトレースフラワーと呼びますが、アンミ・ビスナガ (A. visnaga) もホワイトレースフラワーと呼ばれることがあります。花を見ただけでは、なかなか区別がつきませんが、葉が繊細な方がアンミ・ビスナガです。

よく似た花にオルレアがありますが、こちらは花の形が違いますので、すぐに見分けがつきます。

ホワイトレースフラワーは、白く繊細な小花がレースのような印象を与え、切り花としても人気があります。

なお、和名はドクセリモドキですが、ドクセリには毒がありますがモドキのホワイトレースフラワーには毒がありません。

【栽培メモ】

大変丈夫で、タネから育てても栽培は比較的簡単です。花壇に植えて、寒さの厳しいときに不織布でトンネルをしておきましたが、春先に充実した株になって、よい結果が得られました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ホワイトレースフラワーの概要】

草丈

100〜150pほどになります。

小さな花が40個程度程集まって、直径2pほどになり(小散形花序といいます。)、それが更に40個程傘状に集まって(複散形花序といいます。)、直径15センチほどのレース状の花になります。

ホワイトレースフラワーの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

本来は宿根草のようですが、耐暑性が弱いので一年草として扱われます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Ammi・・・・・この植物の古ラテン名に由来します。

majus・・・・・「より大きい」

visnaga・・・・・ bisnaga の異なるつづりで、玉サボテンに由来しています。

【主な種類と品種】

アンミ・ビスナガと比較すると、葉が少し幅広です。'クィーンオブアフリカ'や'グレースランド'という品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 暖かくなってくると草丈が高くなってきますので、支柱を立てて倒伏を防ぎます。

タネまき

9月下旬〜10月中旬ごろがタネまきの適期です。寒地では春まきが一般的です。直根性のため移植を嫌いますので、直まきにするか、ポリポットなどに直接播きます。覆土は2mmほどにします。

直まきの場合は、30〜40cmほどの間隔で2〜3粒まき、発芽後、しっかりした苗を残して間引きします。ポットに直接播いた場合も、発芽後の生育を見て1本に間引きます。

植え付け

ポットに播いた場合は、ポットに十分根が回ってきたら花壇やプランターに定植します。株が大きくなりますので、庭植えに適していますが、プランターでも栽培できないことはありません。

花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

植え付ける際は腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

ホワイトレースフラワーの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

大きな株になりますので、30〜40pと広く取ります。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

暖かくなってくると草丈が高くなってきますので、支柱を立てて倒伏を防ぎます。

終わった花を早めに摘み取るようにすると、次々に花が咲いてくれます。

冬の管理

比較的耐寒性があり、温暖地では霜除けは不要ですが、寒さの特に厳しいときは不織布でトンネルをしておくと、春先に充実した株になって、花がよく咲いてくれます。

肥料

花壇に植える場合は、化成肥料を1u当たり20〜30gほど入れて植え付けます。多肥にすると倒伏しやすくなりますので控えめにします。追肥は不要です。

鉢やプランターに植えた場合は、元肥に緩効性肥料を与え、春になったら薄めの液肥を10日に1回ほど与えます。

病気・害虫

それほど被害を与えるものはありません。

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